11月1日からの道路交通法の改正で、自動車の運転中に携帯電話を手に持って使うと、反則金などが科されるようになります。
 車の運転中の携帯電話の使用は1999年から禁止されていますが、罰則は事故などの危険を生じさせた場合となっていました。6月の改正で、携帯電話を手に持って話したり、メールの送受信のため画面を注視したりした場合も、罰則の対象となりました。
 反則金は大型車7000円。普通車6000円。ミニバイク(原付)5000円。運転免許の行政処分は減点1となります。
 自動車安全運転センター(本部・東京)の調査によると、着信音が鳴って助手席の携帯電話をとり、前を見るまでの視線の移動時間の平均は1・9秒。時速60キロで走れば、前を見ずに約32メートル進む計算になるといいます。
 市街路模擬コースの走行でのブレーキ反応時間については、平均反応時間が1秒を超える者を冗長反応者として、その割合で比較すると、二次作業のない通常の両手運転では28%と低いのに対して、携帯電話を使用した片手運転では50%、ハンズフリーでも44%見られる。つまり、通常の運転に比べ、電話しながらの、「ながら」運転は、反応時間に影響を及ぼしていることがわかった。
<参考リンク> 携帯電話等の使用が運転行動に及ぼす影響に関する調査研究