11月19日、橋本昌知事、井手よしひろ県議ら一行は、上海市郊外松江区の上海日立電線有限公司を視察しました。
 工場では、日立電線株式会社営業本部副本部長中国事業統括理事山村哲也さんより、同社の中国国内の経営戦略の説明を受けました。
 それによると、日立電線としては、情報通信分野、高機能分野に売上がシフトしている。ここ数年、IT分野への過大な投資が影響を及ぼし業績が低迷したが、今年は100億円以上の利益を予想しているとのことでした。
 従来の銅線や光ファイバーの製造から、イーサネット機器の製造、無線LAN用のアンテナチップ、医療用の特殊ケーブルの製造、バリュームヒ素ウェハ、環境対応の電線(ROHS規制)など、高機能製品やIT関連機器に生産割合をシフトしています。
 上海日立電線では、エアコン用巻線、平面フレキシブルケーブル、電子機器のユニット配線などを主に製造しています。
 中国国内のエアコン需要拡大(中国では世界の7割以上の製造高を有する)に対応して、インバータ用巻線の需要が拡大しています。高い品質の巻線を各製造メーカーへ提供しています。
 上海日立電線有限公司は上海中心地より西南に40Km、高速道路の松江ICの直近に位置します。従業員数800名、敷地面積10万m2、年間売上高80億です。