日立の大煙突の倒壊から30年

折れた煙突
 日立の大煙突が倒壊し、もとの3分の1の大きさになったのは1903年2月19日。今年は30年目の節目の年です。 
 30年という歳月には大きな意味があります。当然、多くの若者、児童生徒は実際の大煙突の雄姿を見ることはできません。
 国道6号を北上、日立市役所を過ぎて桐木田交差点を左折。常磐道の日立中央インター方向入口を過ぎて、程なく右手の山の中腹にレトロな煙突が見えてきます。今でも、JX金属日立事業所の現役の施設として、薄い煙を吐いているのが「日立の大煙突」です。
 1993年2月19日早朝、大煙突は下部約3分の1を残して倒壊しました。(高さ54メートル)
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今年“かみね動物園”は開園65周年に

かみね公園空撮
 眼前に青く広がる太平洋、そして日立のまち並み。この自然の丘を利用したかみね公園の中に、ゾウ、キリン、カバなどの大型動物からレッサーパンダ、チンパンジー、ペンギン、は虫類など約100種540点の動物が生活をしている「かみね動物園」があります。かみね動物園は、日立市民にとって誇りの施設。市内外の多くの皆さんに親しまれている北関東一の動物園です。
 その歴史は、1957年に遡ります。前年、日立市神峰公園(現在は「かみね公園」)が都市公園法の適用を受け動物園を整備することとなり、園内でニホンザルやツキノワグマを飼育したのが、その始まりです。開園当時は入園料は無料でした。
 1958年、インドゾウ「みね子」がかみね動物園にやってきました。これを期に有料化されました。かみね動物園は、市民に身近な動物園として人気を集め、幼稚園や小学校の遠足の定番として愛されました。昭和45年には、年間来園者が45万人を超えました。
 しかし、これをピークに来園者は減少に転じ、特に平成10年以降は年間30万人を下回る状況となりました。
 この時期、市営のかみね動物園を県に移行すべきとの議論さえ巻き起こりました。
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ムービングハウスを利用したコロナ療養施設が稼働

コロナ対応臨時療養施設
 茨城県は、新型コロナの“第8波”感染拡大に対応するため、介護が必要な高齢の患者などが利用できる臨時療養施設を、つくば市南原に整備しました。
 この施設は、移動式木造住宅「ムービングハウス」を活用し、15の病棟に200の病床が備えられていています。病棟にはベッドやシャワー室などが整備されています。ムービングハウスがもつ即応性、居住性、気密性などが高く評価され、この施設に採用されました。コロナ対応施設しては、千葉県に続いての導入となりました。施設の運用期間は、3月末までを想定しています。
 医師2人と看護師およそ30人が常駐するほか、介護が必要な高齢の患者を想定し、日中には15人ほどの介護士が支援にあたります。
 施設の利用対象は、重症ではないものの、酸素投与や点滴の治療が必要で経過観察が必要な患者です。入院希望者は、保健所や県の入院調整本部を通して決定されます。入院中は食事が3食提供されます。食事も含め入院に必要な費用はすべて無料です。
 また、施設ではドライブスルー方式の臨時の発熱外来の運用も、1月10日から始める予定で、1日に300件ほどの外来に対応する見込みです。
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田村けい子県議の4期16年を振り返る/県議会公明党の平和創出とSDGsへの取り組み

 SDGsとは、「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」の略称で、2015年9月の国連サミットにおいて採択された国際目標です。2030年までに「誰一人取り残さない」社会を実現するため、17のゴールと169のターゲットで構成されています。SDGsは、世界中のすべての国や地域で取り組むべき目標であり、私たち一人ひとりが達成に向けて主体的に行動することが求められています。
 茨城県議会公明党は、このSDGsの取り組みを、県議会のどの会派よりも早く平成29年第1回定例県議会(2017年3月3日)の代表質問で取り上げました。それ以降、さまざまな視点で茨城県におけるSDGsの議論をリードしてきました。このブログでは、4期16年県議会議員を務め、この1月7日をもって勇退した、田村けい子議員の議会質問を中心に、県議会公明党のSDGsの推進、そしてその基本となる平和創出への活動についてまとめました。

平和創出への活動/『非核平和茨城県宣言』の実現
(平成21年第3回定例県議会一般質問)
田村けい子県議の一般質問 田村けい子議員は、「知事が率先して各都市に呼びかけ、ヒロシマ・ナガサキ議定書への賛同を促していくべきと思いますが、核廃絶にどのように取り組まれるのか」と、県議会一般質問で、橋本昌知事(当時)に質問しました。
 核兵器は人類の尊厳を根源的に脅かす『絶対悪』であり、『国家の安全保障』のみならず、地球上のすべての人々の平和と尊厳を追及する『人間の安全保障』とは決して相容れないものであるとの信念を、県民一人一人が持たなければならない。
 その上で、「核廃絶は国家のみの問題ではなく、より多くの人が自らの問題として捉えることができるように働きかけをして行く必要がある。
 との視点から、茨城県としても、核廃絶への姿勢を明確にする必要性を力説しました。
 これに対して橋本知事は、「核廃絶への自治体としての宣言は、すでに多くの都道府県が行っており、県議会とも相談し、できるだけ前向きに対応しておきたい」と、答弁しました。
 この議論をきっかけに、平成21年12月9日、茨城県議会では「『非核平和茨城県宣言』に関する決議」が全会一致で決議されました。

「非核平和茨城県宣言」に関する決議
核兵器を廃絶し、戦争のない平和な世界を実現することは、茨城県民すべての願いであり、人類共通の悲願である。
わが国は、世界唯一の被爆国として、平和を希求する国民世論の同意のもと、非核三原則を国是として、世界の恒久平和の実現を目指している。
しかしながら、地球上には今なお多くの核兵器が存在し、人類に大きな脅威を与え続けている。
また、民族・宗教・経済的利害の対立などにより、世界各地で武力行使が行われるとともに、新たな核兵器の拡散の懸念が生じている。
このような状況の中、今般、国連安全保障理事会の首脳会合において、核兵器のない世界を目指す決議が採択されたことは、今後の核廃絶に向けた貴重な第一歩となる歴史的な出来事であった。
私たちは、広島・長崎の悲劇を再び繰り返さないために、世界に対し、核兵器の廃絶と軍縮、生命の尊厳と世界の平和を強く訴え続けていかなければならない。
茨城県議会は、県民とともに、全人類の幸福と世界の恒久平和の実現を目指すため、核兵器の一日も早い廃絶を願い、ここに「非核平和茨城県宣言」を行う。
以上、決議する。
平成21年12月9日
茨城県議会
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茨城県、コロナの臨時療養施設を報道陣に公開

報道関係者に公開された臨時療養施設
 茨城県は、新型コロナの“第8波”感染拡大に対応するため、介護が必要な高齢の患者などにも対応が可能な臨時療養施設を、つくば市南原に整備しています。
 12月27日、施設がほぼ完成したことをうけて、報道機関向けに公開されました。
 施設は、移動式木造住宅「ムービングハウス」を活用し、15の病棟に200の病床が備えられていています。病棟の中のベッドやシャワー室なども整備されています。
 施設の運用期間は、当初2か月程度を予定しています。医師2人と看護師およそ30人が常駐するほか、介護が必要な高齢の患者を想定し日中には15人ほどの介護士が対応にあたります。医療従事者は27日までに全員確保でき、主に県外の首都圏から通勤してきます。
 この施設の利用対象となるのは、重症ではないものの、酸素投与や点滴の治療が必要で経過観察が必要な患者です。
 また、施設ではドライブスルー方式の臨時の発熱外来の運用も、1月10日から始める予定で1日に300件ほどの外来に対応できる見込みです。
 NHKの取材に答えて、茨城県感染症対策課の山口雅樹課長は、「年末年始の休み明けには、感染者がかなり増えることが想定され、入院患者が増えると既存の医療機関がひっ迫してしてしまう。ここで200人受け入れることで、医療機関のひっ迫を緩和し、県民の皆さんの安心につなげていきたい」「(ムービングハウスを使った臨時療養施設は)体育館などに設ける臨時の医療施設とは異なり、快適な療養環境になっている」と話していました。
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脱炭素社会への対応を理由に、原子力政策を大きく転換

東海第二原発
 12月22日、政府は脱炭素化に向けた戦略を決める「GX=グリーントランスフォーメーション実行会議」を総理大臣官邸で開き、ロシアによるウクライナ侵攻を受けてエネルギーの安定供給への対応と脱炭素社会の実現を両立させるための政府の基本方針を了承しました。
 特に、原子力政策について大きな転換が図られることになりました。原子力発電は、実質的に現状の上限の60年を超える原発の長期運転を認めることや、これまで想定してこなかった次世代型の原子炉の開発・建設に取り組むといった内容が盛り込まれました。
 3・11東日本大震災の福島第1原発事故を受けて政府が示してきた原子力政策の方向性は、大きく転換することになります。
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茨城県議選2022/水戸・城里選挙区・たかさき進候補、混戦突破し5期目の当選

たかさき進候補の必死の訴え
 2022年12月11日に投開票された茨城県議会議員選挙。水戸・城里選挙区では、公明党公認のたかさき進候補が、大混戦となった選挙戦を見事に勝ち抜き、5期目の当選を果たしました。
 たかさき候補は、“いのちへ、真っ先"をスローガンに掲げ、4期16年間県民の命を守る議員活動を活動を行った実績を語りました。保守の新旧交代、共産、立民の有力候補がひしめく中、大変厳しい戦いを強いられました。皆さまの温かいご支援のもと、大混戦を勝ち抜き、第2位で5期目の当選を飾りました。
水戸市・城里町選挙区の投票結果
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茨城県議選2022/日立選挙区・村本しゅうじ候補、大逆転でトップ当選

村本しゅうじ候補は大逆転でトップ当選
 2022年12月11日に投開票された茨城県議会議員選挙。日立選挙区では、公明党公認の村本しゅうじ候補が、当初伝えられた安泰説を払拭し、大逆転でトップ当選を果たしました。
 村本候補は、1期4年間の実績である県北地域の中小製造業の振興、党を挙げての物価高対策への対応、普通教室へのエアコン設置や特別支援学校の教育の充実などの教育環境の整備などを語り、選挙戦に臨みました。外連味のない真面目な人柄は高く評価されていましたが、当初、安泰説が流され、保守系の無所属候補に水をあけらる事前調査の結果が伝えられました。
 選挙直前には、地元日立で幼少期を過ごした公明党山口那津男代表が、応援に駆けつけるなど、異例の体制で選挙戦に臨みました。多くの皆さまの献身的なご支援で、劣勢を挽回しトップで2期目の当選を飾りました。
日立選挙区の選挙結果
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茨城県議選2022/土浦選挙区・八島いさお候補、混戦突破し5期目の当選

無投票での当選が決まり万歳する八島いさお議員
 2022年12月11日に投開票された茨城県議会議員選挙。土浦選挙区は、史上初の無投票当選となり、八島いさお候補は4期目の当選を果たしました。
 八島候補は、サイクルツーリズムや霞ヶ浦の活用などをバネに地域の活性化に全力を挙げてきました。また、持続可能な茨城づくりのために、「いばらき幸福度指標」などの制定に取り組んできました。こうした実績が高く評価され、無投票当選につながりました。
八島功男候補と演説会に集まった支援者
 11月27日、八島功男議員の街頭演説には、山口那津男公明党代表が駆けつけ、八島候補に力強い応援演説を行いました。終了後、集まった支援者の皆さまと集合写真を撮影しました。

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茨城県議選2022/つくば選挙区・山本みわ候補、激戦を突破し初当選

初当選で、歓喜が爆発する山本みわ事務所
 2022年12月11日に投開票された茨城県議会議員選挙。つくば選挙区では、公明党公認の山本みわ候補が、県内随一の激戦を突破し、第2位で初当選を果たしました。
 山本候補は、つくば市議14年の実績を語り、誰一人取り残さない茨城県の実現を強く訴えました。特に、子どもの貧困対策には自らボランティアとして子ども食堂の運営に関わった体験をもとに、社会全体で子どもたちを支える仕組み作りを求めました。
 強力な保守地盤の中、有力な革新系候補も立候補し、当初は当選外といわれ苦戦を強いられました。
 公明党山口那津男代表が、延べ5回にわたり応援演説を行うなど、党を挙げての選挙戦の結果、多くの皆さまの献身的なご支援で、劣勢を挽回しトップで初当選を飾りました。
つくば選挙区の選挙結果
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自己紹介
井手よしひろのプロフィール

井手よしひろです。
茨城県の県政情報、
地元のローカルな話題を
発信しています。
6期24年にわたり
茨城県議会議員を務めました。
一般社団法人地方創生戦略研究所
http://y-ide.com
master@y-ide.com
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