12月6日並びに7日の県議会一般質問で、日立市に計画されている「県北生涯学習センター」の建設についての質疑が行われました。
 県内には、水戸、県南、県西、鹿行に4つの生涯学習センターが設けられ、県民の生涯学習や文化振興、ボランティア活動などの拠点施設として親しまれています。一方、日立への県北生涯学習センター設置については、方向性は明確に確認されているものの、県財政の逼迫により10億円以上の公共事業が凍結されため、具体的な計画は、この10年間全く進んでいません。
 こうした中、11月1日に日立市と十王町が合併したのを契機に、旧十王町役場を暫定的に県北生涯学習センターとして使用してはとの意見が、県北三市一町の首長らから提案されていました。
 旧十王庁舎は、現在、日立市役所の十王支所として活用されています。建設後10数年とまだ十分に使用できること、駐車場などの付帯施設も完備していること、高速道路のインターからも近く、高萩や北茨城からのアクセス性にも優れいているなどの利点があります。
 6日の質疑で、橋本県知事は、「(旧十王庁舎を)利用して県北生涯学習センターの整備が可能かどうか、施設の構造、あるいは生涯学習センターの運営方法などを含め、今後、日立市と十分協議を重ね、前向きに検討していきたい」と答弁しました。さらに、7日の一般質問では日立市選出の県議より「十王庁舎の活用は、あくまでも県の財政状況が改善するまでの暫定措置であることを確認したい」との発言がありました。
 生涯学習センターは、いわゆる箱物行政から脱却して、その内容、ソフト面の充実に主眼を置いた事業に転換すべきです。その意味では、旧十王庁舎への生涯学習センターの誘致は大いに評価できます。生涯学習のセンター機能を旧十王庁舎におき、具体的な講座や催事は、最寄りの既存施設を活用する方式が考えられます。
 また、より多くの県民に十王庁舎が活用されることは、十王地域に活性化にも重要なことです。
 こうした観点から、平成17年度の予算編成に具体的な計画が盛り込まれることを期待します。
 さらに、中期的な計画を策定し、近い将来、日立地区に本格的な生涯学習中核施設の建設を検討すべきと提案します。