12月18日、JR十王駅(旧川尻駅)と東西自由通路の完成式が、樫村千秋日立市長、和田浩一副市長(旧十王町長)らが出席して行われました。
 十王駅の改良工事は平成15年7月に着工し、ホームの拡幅、エレベーターの設置、オストメイト対応障害者用トイレ設置、東西自由通路の設置など、すべての利用客にやさしい近代的な駅に生まれ変わりました。
 十王駅は、今年3月に「川尻駅」から駅を変更し、10月のダイヤ改正から特急「フレッシュひたち」が停車するようになりました。11月の日立市と十王町の合併を象徴するように、永年の懸案であった駅の山側と海側が自由通路によって結ばれ、住民の利便性が大きく向上しました。
 完成した駅舎は広さ約138平方メートルの2階建てに、ホームは上下線を共用する島式(幅9.5メートル)に変更されました。エレベーターやエスカレーターのほか、オストメイト、乳幼児ベッド対応の多用途トイレも整備されました。また、自由通路は線路下に建設された半地下式で幅4メートル、高さ2.5メートル、延長23メートル。東西入り口がいずれもゆるいスロープになっており、車イス利用者も自由に行き来できます。防犯カメラも複数整備され、安全にも気を遣っています。総事業費は14億1000万円です。
 今後、西側の広場の整備や東側のスロープなどの整備を行い、来年夏頃完成となります。