ウミウ捕獲場再築及び捕獲技術保存協議会が橋本知事に要望書  十王町・伊師浜海岸のウミウ捕獲場崩落問題がきっかけとなって、十王町と全国11カ所の観光鵜飼開催地の自治体・団体がで構成する「ウミウ捕獲場再築及び捕獲技術保存協議会」(会長・和田浩一十王町長)の代表メンバーが、橋本昌県知事を訪問。橋本知事に対し、財政的な支援と県有地である捕獲場での再築許可を求める要望書を手渡しました。この要望活動には、地元選出の井手よしひろ県議も同席しました。
 席上、和田会長から協議会設立の経過が報告されました。また、副会長の岐阜市長は、鵜匠から300万円の寄付の申し出があったこと、更に民間からも寄付の意向があることが伝えられました。
 要望を受けた橋本知事は、協議会の設立の主旨に敬意を表すると共に、財政的支援も既に予算化していることを伝えました。その上で、工事にあっては安全を最優先にして進めるように要望しました。
 昨年6月の鵜捕り場崩壊によって、鵜の捕獲が危ぶまれていましたが、この日の申し入れで再建の目処が具体的に成りました。総予算4500万の内、3000万円は11カ所の鵜飼開催自治体や団体が負担し、残りを寄付金と十王町と県が折半して負担することになりました。
 また、捕獲技術保存のため、全国唯一のウミウ捕獲許可証を持つ沼田弘幸さんを含めた3人を十王町観光協会の非常勤嘱託職員として採用し、後継者育成を図ることになりました。再建工事は、5月末から6月に着工し、8月ごろには完成する予定です。
(写真は橋本昌知事に要望書を渡す、細江茂光岐阜市長、後藤昭夫関市長、和田浩一十王町長、石田芳弘犬山市長:右端から順に)