1月24日、「ワープステーション江戸」の検討委員会は、テーマパークから見学可能な時代劇などのロケ施設への転換など、今後の運営方針を取りまとめ、報告書を県に提出しました。
 それによると、「アトラクション展示を中心とするテーマパーク」から「ロケ機能を強化し、撮影現場を見学できる施設」への転換を提言しました。
 テーマパークとしての機能は、有料展示館の一部では内部の機器を撤去するなど展示内容の簡素化を図ります。レストランは予約制の弁当や自販機などによるスナックの提供に機能を限定。売店はテナントとして、地元企業や地場産品の販売に特価する方向性を示しました。それに伴い、入場料は500円から1000円程度の低廉なものとするとしています。
 一方、ロケ機能としては「都心に近く、開設以来、作品数、撮影日数は増えている」として、建物の内部の撮影や制作サイトから要望の多い施設の充実を提言しました。奉行所、長屋などの建物の建設や建物内部で撮影するための環境整備、撮影機材の保管庫、俳優の控室の設置などで約1億8000万円の設備投資が必要としています。
 こうした改革を行った場合、撮影日数が年間190日、見学者を含めた来場者は4万人と見込まれ、収支が均衡すると試算しています。
 ワープステーション江戸は2000年4月にオープンしました。初年度は年間37万人が訪れたが、2003年度は約6万6000人、2004年度は11月末で約4万6000人に落ち込んでいます。
 運営主体は当初、県や伊奈町などが出資する第三セクター「メディアパークつくば」が行っていましたが、経営難から2002年10月、県開発公社に移管されました。
 また、実際の運営は民間企業「大新東」が受託していますが、大新東との業務委託に関しては、今回の報告書では触れられていません。
参考:ワープステーション江戸のHP
参考:大新東のHP
参考:ワープステーション江戸リニュアル=大新東に業務委託(2002/4/24)