9cbd8821.gif 2004年2月17日に開催された環境省の化学物質検討会で、神栖町における汚染源調査の進捗状況が報告されました。
 それによると、汚染さらた水がくみ上げられていた井戸より南東に90m離れた地点から32.9ppm(ヒ素換算濃度)のジフェニルアルシン酸が検出されました。
 この地点において深さ10mまでは、砂利を掘ったあとに埋め戻され場所であるため、汚染源が埋設されている可能性が高いと考え、まずはこの地点での掘削調査を行うこととされました。
 なお掘削にあたっては、地下水位が5m程度と非常に高く、水を遮蔽しながら工事をする必要があり、単純な掘削方法が適用されにくいと予想されます。周辺環境及び作業自体の安全性の確保のために、掘削計画を立案し、計画立案後、早急に掘削調査に着手することになりました。
神栖断面図以下、検討会で配布された資料の主要な部分を転載します。
調査結果
<A井戸周辺の地下水分析について>
 観測井戸から地下水を採取し、ジフェニルアルシン酸濃度を測定したところ、A井戸の南東90mに位置するボーリングNo.83の深さ6mより、32.9ppm(ヒ素換算濃度)が検出された。この地点において深さ6mは埋土層内に位置する。
今後の方針について
<A井戸周辺について>
 ボーリングNo.83の深さ10mまでの地下水より、ジフェニルアルシン酸が32.9ppm検出された。この地点において深さ10mまでは、埋土層であり、人為的な改変が加えられた可能性の高い深度であることから、汚染源が埋設されている可能性が高いと考えられるため、汚染源調査の一環として、まずはこの地点での掘削調査を行うこととする。
 なお掘削にあたっては、本地域における地下水位が5m程度と非常に高く、水を遮蔽する必要があることにより、単純な掘削方法が適用されにくいと予想されるため、周辺環境及び作業自体の安全性の確保のために、掘削計画を立案し、計画立案後、早急に掘削調査に着手することとする。