●全国一1000羽飼育の石岡「ダチョウ王国」 供給が追いつかず
BSE(牛海綿状脳症)や鳥インフルエンザの影響で、ダチョウの肉が脚光を浴びています。茨城県は、20業者が計約1700羽を飼育して、全国一のダチョウの飼育県です。その中でも、石岡市半の木の「ダチョウ王国」では、1000羽のダチョウを飼う、全国最大級のダチョウ飼育業者です。
ダチョウの肉は、味、食感は牛肉とよく似ているのが特徴です。歯ごたえもあり、においや独特の癖もありません。肉は赤身で、カロリーは牛肉の約40%、脂肪は牛肉の約10分の1、コレステロールも牛肉より、2〜3割は低くなっています。鉄分も多く含まれ、大変ヘルシーな肉です。更に、飼育にあたっては自然放牧が基本ですので、化学飼料や薬品などは全く使われておらず、その面でも安心な食材といえます。
2月19日午後、ダチョウ王国を視察の訪れた井手よしひろ県議は、経営母体の常南グリーンシステム(株)代表取締役の矢口隆文さんより、ダチョウ飼育の現状をお伺いしました。矢口さんは、「山形県などは、行政と業者が連係してダチョウを特産物として育てたいという試みが進んでいます。地元の農家などと連係して飼育量を増やすことも検討したい」などと語りました。
ダチョウは健康食材として今後も注目されていくとみられ、茨城をその主要な産地として育てていくことも重要な視点だと考えます。
●ダチョウの飼育に法的な規準を
しかし、どうしてもクリアしなくてはならない課題がダチョウの飼育にはあります。それは、ダチョウは伝染病予防法などで規定する「家畜」ではないという点です。家畜とは、人間が利用する目的で飼育し、その管理下で繁殖可能な動物をさします。
◆家畜伝染病で規定する家畜
牛、馬、豚、綿羊、山羊、鳥、アヒル、ウズラ、ミツバチ
◆と畜場法で規定する家畜
牛、馬、豚、綿羊、山羊
◆食鳥処理の事業の規則及び食鳥検査に関する法律で規定する家畜
鶏、アヒル、七面鳥、その他一般に食用に供する家禽であって政令に定めたもの(政令はなし)
ダチョウの飼育や食肉処理を管理する法令がないため、様々な感染症に対する対策が行われていません。と場などの食肉処理施設の基準等も明確ではなく、衛生面でもしっかりとした規準作りが必要です。
牛、豚、鶏に続く第4の食肉となる可能性もあるダチョウ。早急に「家畜」としての指定を行い、その安全性の確保に行政も乗り出す必要があります。
BSE(牛海綿状脳症)や鳥インフルエンザの影響で、ダチョウの肉が脚光を浴びています。茨城県は、20業者が計約1700羽を飼育して、全国一のダチョウの飼育県です。その中でも、石岡市半の木の「ダチョウ王国」では、1000羽のダチョウを飼う、全国最大級のダチョウ飼育業者です。
ダチョウの肉は、味、食感は牛肉とよく似ているのが特徴です。歯ごたえもあり、においや独特の癖もありません。肉は赤身で、カロリーは牛肉の約40%、脂肪は牛肉の約10分の1、コレステロールも牛肉より、2〜3割は低くなっています。鉄分も多く含まれ、大変ヘルシーな肉です。更に、飼育にあたっては自然放牧が基本ですので、化学飼料や薬品などは全く使われておらず、その面でも安心な食材といえます。
2月19日午後、ダチョウ王国を視察の訪れた井手よしひろ県議は、経営母体の常南グリーンシステム(株)代表取締役の矢口隆文さんより、ダチョウ飼育の現状をお伺いしました。矢口さんは、「山形県などは、行政と業者が連係してダチョウを特産物として育てたいという試みが進んでいます。地元の農家などと連係して飼育量を増やすことも検討したい」などと語りました。
ダチョウは健康食材として今後も注目されていくとみられ、茨城をその主要な産地として育てていくことも重要な視点だと考えます。
●ダチョウの飼育に法的な規準を
しかし、どうしてもクリアしなくてはならない課題がダチョウの飼育にはあります。それは、ダチョウは伝染病予防法などで規定する「家畜」ではないという点です。家畜とは、人間が利用する目的で飼育し、その管理下で繁殖可能な動物をさします。
◆家畜伝染病で規定する家畜
牛、馬、豚、綿羊、山羊、鳥、アヒル、ウズラ、ミツバチ
◆と畜場法で規定する家畜
牛、馬、豚、綿羊、山羊
◆食鳥処理の事業の規則及び食鳥検査に関する法律で規定する家畜
鶏、アヒル、七面鳥、その他一般に食用に供する家禽であって政令に定めたもの(政令はなし)
ダチョウの飼育や食肉処理を管理する法令がないため、様々な感染症に対する対策が行われていません。と場などの食肉処理施設の基準等も明確ではなく、衛生面でもしっかりとした規準作りが必要です。
牛、豚、鶏に続く第4の食肉となる可能性もあるダチョウ。早急に「家畜」としての指定を行い、その安全性の確保に行政も乗り出す必要があります。
飼料や薬剤を「細部まで全部公開」されているダチョウさんであれば、おいしくいただきたいです。