●舗装工事で100万受領容疑
 県警捜査二課と石岡署は2月21日、八郷町発注工事の入札で便宜を図った見返りに現金を受け取ったなどとして、、町長の関野和夫、町企画課長大久保正見両容疑者を収賄容疑で、現金を贈った「関組」社長関行雄容疑者を贈賄容疑でそれぞれ逮捕しました。
 調べによると、関野容疑者は大久保容疑者と共謀し、一月上旬に行われた道路舗装工事の指名競争入札で関容疑者の会社が落札できるように便宜を図り、その謝礼の趣旨と知りながら、町内で、関容疑者から100万円のわいろを受け取った疑いがもたれています。大久保容疑者は、関野容疑者の義弟で、町発注工事の入札参加業者の指名選定の担当課長でした。100万円も、大久保容疑者を通じて、関容疑者から関野容疑者に渡されていたとみられます。
 新聞報道によると、三容疑者は大筋で容疑を認める供述を始めています。
 関野容疑者は、1983年に町収入役となり、助役を経て、1996年8月に出直し町長選で初当選。現在二期目でした。
 八郷町では、1996年に当時の桜井盾夫町長が公共工事に絡む贈収賄事件で逮捕されるという不祥事が発生しました。また、その捜査の過程で公共用地買収をめぐる贈収賄事件で、前議長の島田重郎、塚谷和幸、鈴木米造、吉川勇、山田保の各町議と川井伸夫・元町議が収賄罪で起訴されるという前代未聞の事件が起こりました。
 その出直し選挙で当選した関野和夫町長が引き起こした事件に、町民の政治不信は極限に達しています。
(参考)八郷町のHP
<桜井前町長による八郷町汚職事件>
駐車場ルート
 桜井被告は、中島被告の土地を町が購入する際に便宜を図った謝礼として、高橋被告と前議長で町議の島田重郎被告=贈賄罪、収賄罪で起訴=を通じて1995年3月、役場庁舎内で現金100万円を受け取ったとされる。
公共工事ルート
 桜井被告は1994年12月ごろ、農道工事の入札に便宜を図った謝礼として、同町の元建設会社役員竹林博被告=贈賄罪で起訴=から現金200万円を、95年4月には農村集落排水整備事業の入札に便宜を図った謝礼として同町の会社役員開田久被告=贈賄罪で起訴=から現金200万円を受け取ったとされる。
保健センタールート
 桜井被告は1995年5月、保健センター工事の入札に便宜を図った謝礼として、同町の会社役員沼崎美知子被告=贈賄罪で起訴=を通じて総合建設会社の元茨城支店長の川又仁被告=贈賄罪で起訴=から現金2000万円を受け取ったとされる。