つくばブレーンズ  さい帯血保管は、白血病や再生不良性貧血の治療には無くてはならないものとなり、公的さい帯血バンクのネットワークがその役割を担っています。
 しかし、個人的にさい帯血を保管しておく事で、本人が将来再生医療を受けるために準備をしておきたいとの要請のもと、私的さい帯血バンクが日本でも立ち上がっています。
 つくばブレーンズ株式会社は、筑波大学との共同研究をもとに1998年に創業されたベンチャー企業です。造血幹細胞を保管する液体窒素タンク公的バンクの規格を上回るクラス1000のクリーンルーム設備を完備し、液体窒素を使ってマイナス196℃でさい帯血から分離した造血幹細胞を半永久的に保管します。
 保管には、10年間で30万円の費用が掛かりますが、今後再生医療の進展と共に、様々な病気や疾患の治療に活用が期待されるため、今、大きな注目が集まっている企業です。
(右写真は造血幹細胞を保管する液体窒素タンク)
<リンク>つくばブレーンズのHP

(2009/12/20更新)
 つくばブレーンズは、2009年10月16日、水戸地裁土浦支部から破産手続き開始決定を受けました。
 関係者によると、保管する臍帯血1500人分のうち1000人分は契約者から直接預かったもので、残る500人分は研究用など。破産管財人の弁護士が預け先を探しており、埼玉県戸田市の民間会社を有力候補として交渉中です。
 詳しくは、「私的さい帯血バンク『つくばブレーン』が破産手続き」をご覧下さい。