ボンベルタ伊勢甚日立店の営業終了日が、5月20日に決まりました。1967年に伊勢甚クレジット日立店として開店して以来37年。地域で唯一のデパートとして営業を続けてきた店舗の閉店日が決まりました。
 今回の営業終了の理由を、ボンベルタ伊勢甚では、1.郊外への大型店出店など売上高の減少が続いていること、2.店舗の老朽化が進み営業を継続するにはかなりの売り場改装投資が必要であること、3.オーナーである神峰総合開発株式会社が新たなパートナーと事業構築を進めていることの3点を上げています。しかし根本的には、母体であるイオングループが百貨店という業態を放棄したことが上げられます。
 ボンベルタ伊勢甚日立店の閉店によって、1724(享保9)年に創業した呉服屋「伊勢屋」に源を発する、小売りの老舗「伊勢甚」の名称が消えることになります。
 ボンベルタ伊勢甚の店舗を引く継ぐ「日立百貨店」は、「地域の中核店舗としての灯を消してはならない」との市民の声に支えられて、夏頃の開店を目指して準備が進んでいます。
ボンベルタ伊勢甚日立店の営業終了のお知らせ

2005年3月8日
株式会社ボンベルタ伊勢甚

 1967年2月の開店以来、日立市において38年間の永きにわたりお客様にご愛顧をいただいた「ボンベルタ伊勢甚日立店」は、このたび2005年5月20日をもちまして営業を終了することに致しましたのでご案内申し上げます。
 今日までひった命に店舗の歴史を残すことができましたことは、ひとえに地域の皆さま方のご支援のたまものと心から感謝申し上げます。
 弊社は、1977年(昭和52年)にジャスコ株式会社(現イオン株式会社)と当時の伊勢甚グループの百貨店部門でありました株式会社伊勢甚百貨店、株式会社日立伊勢甚が合併し、イオンの百貨店事業を担う法人「株式会社伊勢甚」として誕生しました。その後、2003年2月に水戸店を閉店し、現在は日立店一店舗で経営をしております。
 このたび、営業を終了いたします日立店は、永きにわたり地域のお客様への生活情報の発信、サービスの提供、地域社会の生活・文化への貢献などに使命を果たし、幾多の世代を乗り越え営業してまいりました。
 弊社といたしましては、日立店の店舗賃貸契約が2005年6月に期間満了するにあたり、近年の郊外への大型店出店など売上高の減少が続いていることや、店舗の老朽化が進み営業を継続するにはかなりの売り場改装投資が必要であること、またオーナーである神峰総合開発株式会社が新たなパートナーと事業構築を進めていることなどから総合的に判断し、契約満了をもって営業を終了することと致しました。
 営業終了日まで残された期間、今日までご愛顧いただいたお客様への感謝の気持ちを大切に、社員一丸となって精一杯営業させていただく所存です。
 開店以来、ご愛顧をいただきましたお客様への最後のご奉仕となります「閉店セール」を、全従業員の総力を挙げて実施する計画で準備を進めております。
 最後になりましたが、「ボンベルタ伊勢甚日立店」をご愛顧いただきましたお客様に重ねて感謝申し上げます。