3月31日、日立市と常陸太田市を結ぶ日立電鉄線(鮎川〜常北太田、18.1キロ)が、遂に77年の歴史を閉じました。
 井手よしひろ県議は、午後10時前、最後の電車の終着駅となる大みか駅を訪れました。
 10時05分、松場社長以下日立電鉄の幹部社員が深々と最敬礼で電車を見送る中、常北太田行きの最終電車がホームを滑り出していきます。拍手も蛍の光の音楽もない、静かな別れが一層寂しさを強調しています。
 10時40分には、鮎川発・大みか止まりの最終電車が、4分遅れで到着しました。ホームは別れを惜しむ電鉄ファンであふれかえっています。改札の職員さんが、「長い間ありがとうございました。切符は記念にお持ち帰りください」と、声をかけています。
 11時過ぎ、既に南高野駅の市道踏切では、鉄道軌道敷きをアスファルトで固め、線路をロープで封鎖する安全対策工事が始まっていました。日立電鉄線の復活を期待して、路線の保存を求める声があることは理解できます。しかし、道路の安全を確保し、少しでも渋滞を緩和させることは、事業者や行政の責任です。複雑な気持ちでカメラのシャッターを切りました。
(写真は、CANON EOS-D20で撮影しました。クリックするとより大きな画像をご覧になれます)
最終電車の大みか駅への到着時の音声(mp3形式245Kの容量があります。再生できないときは右クリックから保存してデスクトップで再生してください)