県庁内に「献血推進本部」を設置
 4月21日、橋本昌県知事は、県民に対して「献血協力を求める緊急アピール」を発表しました。
 これは、変異型クロイツフェルト・ヤコブ病患者の発生により、献血制限が強化さることになり、6月中にも輸血用血液の在庫が底を突くおそれがあるためです。
 現在、イギリスへの渡航歴があり滞在期間が1カ月以上の人が献血制限の対象でしたが、5月上旬からは、滞在期間1日以上(1980年〜96年)の人すべてに拡大されます。これに伴い、現在の献血者の6.7%(関東甲越地域)の献血を見込めなくなり、このままでは関東甲越地域では6月中に輸血用血液の在庫が底を突くと予測されています。
 橋本知事は、21日の定例記者会見で「このままでは輸血用血液が不足し、県民の命を救うことができなくなる。多くの県民の献血が緊急に必要になっている」と協力を呼び掛けました。22日からはラジオ(茨城放送)でも献血協力を求める知事の呼び掛けを連日放送します。
 併せて、県は県職員や市町村職員に対しても献血に協力するよう呼び掛け、5月からは大規模な事業所、大学などに対してもチラシ配布などの協力を求める予定です。
 県によると、2004年度中の県内献血者数は延べ9万833人あり、このうちの6〜7000人分が制限対象になると見込まれています。
 そもそも、茨城県の血液自給率は、平成16年度91.1%と低迷しています。献血率は3.3%と全国最低水準です。(統計が公表されている平成15年度は3.4%で全国最下位)
 こうした汚名を返上するためにも、抜本的な取組が求められています。
参考:献血情報について−献血にご協力ください!−(茨城県薬務課)
茨城県の献血状況
 献血者数献血量供給本数献血率全国順位
平成5年121,59333,041335,5864.2%47
平成6年116,07831,978367,5134.0%46
平成7年111,05730,978371,0033.9%46
平成8年114,97432,593380,0243.9%43
平成9年82,31724,443404,1382.8%47
平成10年119,61435,398384,6804.0%42
平成11年123,97737,538370,4044.2%41
平成12年120,40036,956345,6564.0%38
平成13年116,65736,746336,5463.9%42
平成14年108,98336,169335,5173.6%46
平成15年100,43232,975325,2283.4%47
平成16年98,333 315,9223.3%