そもそも「さくらシティひたち」は、1985年、地元の百貨店「伊勢甚日立店」として開業。日立市の中心部、市役所から徒歩3分の場所に位置し(所在地:日立市神峰町1−7−7)、敷地面積:11,671m2(3,530坪)、延床面積:43,519m2(13,164坪)、SRC造、地上5階地下1階建ての建物で、屋上と5階部分に316台分の駐車場を完備していました。ジャスコ(現イオン)グループの「ボンベルタ伊勢甚」として、2005年の5月20日まで20年間営業を続けました。その後、投資会社ニューシティコーポレーショングループが、2006年11月11日に、同ビルを全面改装してテナントビルとしてオープンさせました。
2008年9月、アメリカ発の金融危機、いわゆるリーマンショックの影響を受け、ニューシティコーポレーションは資金繰りに行き詰まり、9月に突然営業を中止、10月に廃業に至りました。
その後、一時日立商工会議所を中心に再建に向けての取り組みが行われましたが資金が集まらず頓挫し、現在に至っていました。
さくらシティー日立については、この夏以降、水戸市の不動産会社が仮登記を行ったことが巷間伝えられ、再開発への期待が高まっていました。今回、10月10日付で周辺住民に、さくらシティ日立の解体工事を請け負った群馬県の解体業者が、工事開始の挨拶を行ったことで、事業の進捗が明らかになりました。
ただし、13日現在で建物を更地にした後の利用計画は、全く示されていません。事業主体となる開発業者も明らかにされておらず、この土地がどのように利用されるのか、住民には不安の声も広がっています。
井手よしひろ県議は、日立市をはじめとして関係者から、出来るだけ早く具体的な跡地利用計画を調査する予定です。
(写真上:さくらシティ日立の現状10月13日午後6時撮影、写真下:2004年8月当時のボンベルタ伊勢甚)
続きを読む