日立市の助川小学校の校庭には、明治・大正・昭和・平成・令和と五代に渡って咲き続けている一本の桜の木があります。助川小学校は、天保7年(1836年)に、水戸藩9代藩主徳川斉昭公が、家老の山野辺義観に命じて築かせた助川海防城の跡地に建てられた歴史ある小学校です。
この桜は、明治38年(1905年)に日露戦争の戦勝記念として、当時の高鈴尋常小学校(助川小学校の旧名称)に数本植栽されたうちの一本と言われています。明治・大正・昭和の三代に渡って子どもたちを見守ってきたことから、昭和44年、当時の学校関係者により「三代桜」と命名されましたが、その後平成に入り「四代桜」と改名されました。昨年、令和の新たな時代を迎え「五代桜」と改めて命名されました。
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