2023年08月

福島第一原発の処理水海洋放出始まる、安全の上に安心を担保せよ

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 8月24日東京電力は、東電福島第1原発の敷地内にたまった処理水の海洋放出を開始しました。
 放射性物質トリチウムを含む処理水の保管タンクを減らし、政府と東電は福島復興に向けて今後30年程度にわたる廃炉作業に取り組みます。原発事故から12年余りを経て廃炉に向け、一つの節目を迎えました。
 東電は24日午前、トリチウム濃度が基準値を下回ったことを確認し、午後1時3分に作業員が海洋放出するためのポンプを起動させました。放出後、東京電力ホールディングスの小早川智明社長は福島第1原発で取材に応じ、「廃炉が終わるまで風評を生じさせないという決意と覚悟の下、対応に当たる」と表明しました。
 処理水は、2011年の原発事故で溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)の冷却などで生じた汚染水を、多核種除去設備(ALPS)で浄化処理し、大半の放射性物質を取り除いた水です。しかし、ALPSでは水素の一種のトリチウムは取り除くことが出来ず、処理水を貯蔵するタンクを1000基余り作り、その中に貯めていました。放出しなければ24年2月以降に満杯になる見通しとなっています。
 今回、国の安全基準の40分の1(1リットル当たり1500ベクレル)未満になるように大量の海水で薄め、約1キロ沖合から海へ放出することになりました。1000基超の貯蔵タンクの内、今年度はタンク約30基分に相当する約3万1200トンを4回に分けて放出する予定です。放出で空いたスペースは、燃料デブリの取り出しや保管などをするための敷地に充てる計画です。
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茨城県の最低賃金引き上げの答申は県の実力を過小評価/県が審議会に公開質問状

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 8月24日、茨城県の大井川和彦知事は、茨城労働局の審議会の清山玲会長宛てに公開質問状を提出しました。8月7日、茨城労働局の審議会は、最低賃金について「国の審議会が示した目安よりも2円高い、42円を引き上げ、時給を953円とする」を提案を答申しました。しかし、これに対して茨城県からは疑問の声が上がっています。
 茨城県の経済実態を示す総合指数は全国9位に位置しているにも関わらず、最低賃金の額は全国15位。つまり、経済的な実態と最低賃金の額との間に乖離が生じています。県は、経済指標を反映した場合、最低賃金は全国9位相当の990円程度が適切であると指摘しています。その差額は37円にも達しています。
 また、他県の状況を見ると、茨城県の最低賃金の上乗せが2円だったのに対して、同じBランクの島根県は7円の上乗せを実施しています。また、隣接する埼玉県や千葉県が、1000円を大きく超えており、このままでは格差が広がる一方となります。(埼玉県1028円、千葉県1026円)
 こうした状況に対して、茨城県は「最低賃金改定の目安40円に2円のみの上乗せは、経済実態や近隣他県との格差を考慮していない」と判断し、茨城労働局の審議会の清山玲会長宛てに公開質問状を提出しました。
 公開質問状の中で、茨城県は最低賃金と経済指標の間の乖離の理由、上乗せ額が2円に留まった背景、そして最低賃金の目的が果たされているかの見解を求めています。
 茨城県のこの取り組みは、労働者の生活の安定を目指してのものと評価します。最低賃金の問題は、我々の生活に直結する大切なテーマです。今後の動向に大いに注目していきたいと思います。
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取手市長に洪水対策を求める要望書を手渡し/取手市双葉の住民団体

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 取手市双葉地区の住民有志(双葉水害減災を目指す会・代表 山本佐代子さん)による取手市への要望活動が、8月24日取手市役所にて行われました。
 これには、公務多忙の中、中村修市長も出席。直接要望書を提出することができました。
 中村市長を始め、取手市の総務部長、土木部長には、住民の皆様の細かなご要望にも、耳を傾けていただくことができました。
 私は、団地内のポンプ場の非常電源整備や洪水の要因を総合的に調査する委員会などの設置を強く求めました。
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取手市双葉地区の住民団体が、抜本的な洪水対策を求めて県に要望書提出

要望書を提出する住民代表
 8月21日、6月3日に発生した取手市双葉地区の洪水被害について、地元有志「双葉水害減災を目指す会」の皆さまに同行して、竜ヶ崎工事事務所で茨城県知事宛ての要望書を提出しました。
 地元県議の川口 まさや(いばらき自民党)ならびに山本美和議員(県議会公明党)に、要望提出に多大なご支援を戴きました。
 「双葉水害減災を目指す会」代表の山本佐代子さんは、「私たち住民が 、水害を恐れることなく双葉地区に住み続けることができ、双葉地区を出ていった子供たちが安心して戻って来て住み続けることのできる安心安全の地域づくりのために、一刻も早く抜本的な水害対策を講じていただきたい」と語り、4点の具体的な要望を行いました。
 私は、河川担当、農業水担当、下水道担当と言った縦割り行政を乗り越えて、住民本位の洪水対策を行うよう強く求めました。
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自己紹介
井手よしひろのプロフィール

井手よしひろです。
茨城県の県政情報、
地元のローカルな話題を
発信しています。
6期24年にわたり
茨城県議会議員を務めました。
一般社団法人地方創生戦略研究所
http://y-ide.com
master@y-ide.com
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