2024年04月

日立市に5億年前の日本最古の地層/企業連携型NPO支援事業で案内看板整備

かみね公園山頂
 日立市民の憩いの場・かみね公園の頂上から望む太平洋の景色は抜群で、 「さくら名所100選」にも選ばれています。桜の開花期にはソメイヨシノ、ジンダイアケボノなど約千本の桜を楽しむことができます。この公園にはいたるところに5億年前の地層が5億年前の地層が露出しています。
 遡るところ15年前、2008年に、 茨城大学教授(当時)の田切美智雄氏の研究チー ムは、日立市小木津山自然公園入口の小さな滝で5億年前(カンブリア紀)の地層を発見しました。その後の調査研究で、 小木津山自然公園やかみね公園を含め、 日立市と常陸太田市に広がる多賀山地の約3分の2がカンブリア紀の地層であることが分かりました。多賀山地のカンブリア紀の地層は日本列島のルー ツです。
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茨城県の“消滅可能性自治体”は17市町村

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 2014年5月に日本創成会議(座長:増田寛也)が「消滅可能性都市」リストを発表してから10年が経過しました。2024年4月24日、人口戦略会議(議長:三村明夫、副議長:増田寛也)は、2023(令和5)年12月に公表された「日本の地域別将来推計人口(令和5年推計)」(国立社会保障・人口問題研究所)に基づき、人口から見た全国の地方自治体の「持続可能性」について分析を行い、公表しました。
 その結果、20代から30代の女性の数、「若年女性人口」の減少率をもとに、茨城県内では17の市町村について、「最終的には消滅する可能性がある」としました。
 2050年までの30年間で、若年女性人口が半数以下になる県内の市町村は、日立市や常陸太田市など全体の38%余りにあたる17あり、これらの自治体はその後、人口が急減し、最終的に消滅する可能性があるとしています。
 このうち鉾田市と八千代町は今回初めて消滅可能性自治体と指摘されました。
 若年女性人口の減少率が20%から50%未満の市町村は26でした。
 このうち石岡市と笠間市、それに筑西市の3つの市は前回の分析では消滅可能性自治体だったものの、今回脱却しました。
 一方、減少率が20%未満にとどまり「100年後も若年女性が5割近く残っており持続可能性が高いと考えられる」とする「自立持続可能性自治体」は県内で唯一、つくばみらい市のみでした。
 転入や転出が続く場合の想定で、若年女性の人口減少率が最も高かったのは、大子町で76.4%、次いで、河内町は74.7%、城里町は71%、稲敷市は70.4%などとなっています。
 若年女性の人口が上昇するとされたのは、2つの自治体でつくばみらい市が4.1%、守谷市で0.3%でした。
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能登半島地震で深刻な液状化、早急な具体的対策を

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 能登半島地震の被災地では、地震による液状化で宅地などに被害が相次ぎました。宅地被害は石川、富山、新潟3県で1万5000件を超えると推計されています。
 私は2月4日、石川県かほく市と内灘町の液状化被害の現場を現地調査しました。能登半島地震で震度5弱を観測した内灘町西荒屋地区では、道路が波打ち、住宅や電柱が沈み傾いたままの状態が続いています。地盤が横方向に大きくずれ動く「側方流動」が発生し、住宅が水平距離にして12メートル横滑りした地区も報告されています。
 内灘町の住家被害は1600棟超。その大半が液状化によるものです。石川県は要因について、日本海に面する内灘砂丘の周縁部は地下水位が高く、地盤の表層部にゆるみが生じやすい状況だったからではないかと分析しています。
 かほく市や羽咋市、七尾市などでも液状化被害が出ており、各自治体は、用地の境界がずれて元の境界が分からなくなっていたり、道路・宅地ともに高さが大きく変化し、どの高さを基準として復旧するのかといった問題に直面しています。大規模な地盤改良など広域的な対策が必要との指摘もあり、課題は山積みのままです。
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能登半島地震における仮設住宅視察に関する中間報告

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 1月1日に発生した令和6年能登半島地震では、死者245人、住家の全壊8,195戸、半壊15,342戸、一部損壊53,419戸(4月16日現在)という大きな被害が出ました。私は、3度にわたり延べ10日間被災地を訪れ、被災者の住環境の整備や防災情報のスムーズな提供のために現地調査を行ってきました。
2月2日〜5日:石川県庁、珠洲市、輪島市、志賀町、内灘町
3月2日〜4日:石川県庁、珠洲市、輪島市、七尾市、中能登町、志賀町
4月12日〜14日:珠洲市、輪島市、七尾市、のと里山空港、志賀町
 この現地調査を踏まえて、建設型仮設住宅に関する現状と課題について中間報告いたします。 
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レスキューホテル小美玉/2024年5月5日オープン

小美玉市とデベロップ社の防災協定
 コンテナホテルを全国展開するデベロップ社は、茨城県小美玉市に「HOTEL R9 The Yard 小美玉(レスキューホテル小美玉)」を5月5日(日)に開業します。
 レスキューホテル小美玉の開業により、デベロップ社の運営するホテルは全国で91店舗、県内で11店舗となります。
 4月19日は、開業に先立ち小美玉市との防災協定の締結式、オープン前施設見学会が開催されました。
 防災協定の締結式には、島田幸三小美玉市長と岡村健史デベロップ社・代表取締役が出席。島田市長は「茨城空港や常磐道、常磐線と交通の要衝である小美玉市は、工業団地や観光拠点としても注目されており、宿泊施設の不足が指摘されていました。防災機能も有するレスキューホテルの開設はありがたい」と語りました。岡村社長は、「地域の活性化と防災力強化に協力していきたい」と語りました。
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仮設住宅に双方向タイプの見守り装置(緊急通報システム)の導入を

輪島市の海岸に建設された仮設住宅
 仮設住宅に入居した単身高齢者世帯には、ICT技術を応用した双方向タイプの見守り装置の導入を検討すべきです。冬期だけではなく、夏期においてもエアコン等の空調機器の使用が奨励される中、行政や地域の見守りが行き届かず孤立化する入居者が懸念されます。また、海岸や土砂崩れなどが想定される場所に立地している仮設団地もあり、防災情報を速やかに伝達する必要があります。例えば、輪島市マリンタウン周辺に立地する仮設団地群には早急に導入すべきです。
 東日本大震災では、仙台市が応急仮設住宅に居住する65歳以上のひとり暮らしの高齢者に対して、緊急時に役立つ生活支援機器を貸与し、毎日を安心して生活してもらうための緊急通報、見守り及び日常会話のサービスを提供した実績があります。
 能登半島地震災害では、携帯電話(スマートフォン)端末またはその機能を有した多機能の見守り機器を導入し、安否確認と大規模災害発生時の緊急情報の提供を行うことが求められます。続きを読む

日立の大煙突とオオシマザクラ2024 茨城県日立市【いばらきドローン散歩Vol.040】


 日立市発展の原点となったのは、日立鉱山の創業でした。しかし、鉱山が発展していく過程で、周辺の山林や田畑は煙害による大きな被害を受けました。日立鉱山と地元住民は話し合いを続け、当時世界一の大煙突を建てて、煙害を見事に克服しました
 その上で、荒廃した自然環境の回復を図るためオオシマザクラの苗木を育成し、260万本のオオシマザクラを植栽しました。そして、ソメイヨシノを接ぎ木し、街中に植えました。
 春になると大煙突の周りには、オオシマザクラの大群落が可憐な花を咲かせます。
 2024年4月16日に撮影しました。

第3次能登半島地震調査:ムービングハウス・トレーラーハウスを活用した仮設住宅、順調に建設進む

珠洲市正院小学校仮設住宅
 4月12日から14日まで、3回目の能登半島地震被災地の調査を行いました。
 12日は、七尾市に向かい能登島の仮設住宅、和倉温泉の復興状況、市内の仮設住宅の建設進捗状況などを確認しました。
 13日は、能登空港=珠洲市=輪島市=輪島市(門前地区)=志賀町と大きく移動しました。道路状況は大分改善しましたが、相互通行や珠洲〜輪島、輪島〜門前など直接移動できないのが難点。視察の8割程度が移動時間となってしまいます。13日の走行距離は約370キロでした。
 珠洲市、輪島市、志賀町では移動型の仮設住宅(ムービングハウス、トレーラーハウス)を中心に調査しました。いずれも、過去の災害で実績を積んでいるため、建設や居住支援も充実していました。
 珠洲、志賀の仮設団地は集会場が併設され、すでに活用されていました。珠洲ではお茶会が、志賀ではお客様の応接室として活用されていました。孤立化対策や狭い仮設の活用策としては必須です。今回の能登半島地震では、仮設住宅の戸数を稼ぐためか、集会場が併設されていない団地が多いように気がします。後付けでも遅くないです。石川県、各市町村は基本的考え方を改めるべきです。
 桜満満開の中、仮設にいち早く移れた方々は、生活の再建のために確実に前に進まれています。続きを読む

さくら満開の能登さくら駅を訪問<のと鉄道七尾線能登鹿島駅>

能登さくら駅
 4月12日、能登半島地震の調査のため石川県を訪れました。能登は桜満開。七尾市を中心に仮設住宅の調査を行いましたが、寄り道をして「能登さくら駅」(のと鉄道七尾線能登鹿島駅:石川県穴水町)で、列車と桜を写真に収めました。

 「能登さくら駅」の桜が満開になり、訪れた人を和ませています。のと鉄道能登鹿島駅は、昭和7年に鉄道の開通を祝って桜が植えられ、それ以来「能登さくら駅」の愛称で親しまれています。鉄道会社や地域の人たちが少しずつ増やしてきたソメイヨシノやしだれ桜など、合わせて100本以上が構内に植えられ、多くが満開を迎えました。
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高峯の山桜/ヤマザクラ55万本の里 茨城県桜川市【いばらきドローン散歩Vol.039】


 茨城県桜川市は、古来より「西の吉野、東の桜川」と並び称されるほどのサクラの名所でした。
 高峯をはじめとして、桜川市の山々には山桜が多数自生しています。山桜はソメイヨシノと比べ開花時期が若干遅く、桜花の淡紅色と赤芽が木々のもえぎ色の芽吹きの時期と重なり、パッチワークのような眺望を楽しむことができます。
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茨城県10カ所目のレスキューホテルが桜川市に誕生

桜川市とデベロップ社の協定締結
 4月11日、桜川市はコンテナホテル・レスキューホテルを全国展開するデベロップ社と防災協定を締結しました。災害発生時、レスキューホテルをボランティアの宿泊施設や二次避難所などとして活用します。デベロップ社と茨城県内自治体の協定は、結城、土浦市などに次いで10例目となりました。
 デベロップ社は4月23日、コンテナホテルの新店舗「レスキューホテル桜川」を桜川市富士見台にオープンします。北関東道桜川筑西インターの程近く、国道50号に隣接しています。
 通常はホテルとして営業し、災害時は市の要請を受けて被災者支援などに活用します。客室は47室。1室13平方メートル。トレーラーなどで移動でき、災害時、部屋が足りない場合は他店舗から運んでくることもできます。現在開発中の店舗を含めると、関東を中心に全国83カ所でコンテナホテルを運営しており、県内には11店舗(建設中も含む)があります。
 新店舗オープンに先立ち同所で締結式が行われ、大塚秀喜市長は「いざという時、こういう場所があるというのは市民の安心につながる」と期待しました。デベロップ社の楠原誠二専務取締役は「災害に強いまちづくりに貢献でききたい」と語りました。
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さくらのまち日立の“さくらドライブ”/2024年4月10日

日立市消防本部<桐木田>
 近年地球温暖化の影響で、桜の開花時期が早くなっていると言われています。現に、日本のさくら100選にも選ばれている日立平和通りの桜は、2020年は3月30日、2021年は3月28日、2023年は3月28日と、3月中に満開を迎えています。
しかし、今年(2024年・令和6年)は、3月に不順な天気が続き、開花が3月31日、満開が4月8日と桜の開花が遅れました。
 植物の開花や落葉などの時期は、気温に密接に関連しています。これらは地球温暖化の影響を受けやすいといえます。一般的には温暖化とともに,開花は早くなり、落葉は遅くなります。しかし、桜の開花は気温の低い時期が一定期間続くことが必要があり、冬季に十分な寒さを経なくては「休眠打破」が遅れ、開花が遅くなったり、満開に至らない可能性もあると指摘されています。
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満開間近のさくらを愛で、日立さくらまつりに37万人

日立風流物
 茨城県日立市の恒例行事「第59回日立さくらまつり」が、4月6日7日の両日、平和通りで開かれました。コロナ禍を経て、国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産の「日立風流物」が5年ぶりに公開されました。山車の周りは見物客であふれ、人出は2日間で約37万人に上りました。
 平和通りは「日本のさくら名所100選」に選ばれた桜の名所。平和通りの桜は8日に満開を迎え、桜並木は14日まで夜桜ライトアップが行われ、かみね公園や十王パノラマ公園でもぼんぼりやちょうちんが点灯しています。

5年ぶりに日立風流物上演
 「日立風流物」は江戸時代に始まったとされる郷土芸能で、からくりが仕掛けられた高さ15メートル、重さ5トンの山車(だし)で、その山車を舞台に人形芝居が披露されます。
 日立市には4つの町内に4台の山車があります。その内今年は、北町の輪番で表山は「風流太閤記」、裏山は「風流花咲爺」が演じられました。
 「風流太閤記」は、4つの屋形で構成されています。上段から、本能寺の変、山崎の合戦、決戦桶狭間の演目で演じられます。馬上の武者が弓矢を放ったり、最後には早変わりをするなど、大変精巧なカラクリ人形です。
 表山の上演が終わると、周り舞台のように風流物自体が180度回転します。裏山は風流花咲爺。花咲かじいさんが、枯れ木に花を咲かせます。続きを読む

日立さくらまつりで紙芝居劇「大煙突とさくらのまち」を野外上演


 2024年3月31日(日)と4月7日(日)、地元のパフォーマンスグループETCひたちは、街頭で紙芝居「大煙突とさくらのまち」を上演しました。
 31日は平和通りで上演。代表の佐藤しんと小林雅子が、ウクレレの伴奏で大煙突とさくらの物語を語りました。
 また、7日はまえのうち児童公演で、ETCひたちのメンバー5人で熱演。150人ほど集まった聴衆から大きな拍手をいただいていました。
まえのうち児童公演での紙芝居上演
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絵本「だいえんとつとさくらのまち」原画展を開催

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 3月29日から4月7日まで、鉱山の煙害を克服した日立市の歴史を伝える絵本「だいえんとつとさくらのまち」原画展が、日立市角記念市民ギャラリーで開かれました。
 日立市内の特徴的なサクラを紹介する資料展示のほか、地区ごとの名所を紹介する「わがまちの桜23選」のパネル展も同時開催しました。
 日立のまちづくりボランティア・大煙突とさくら100年プロジェクトと、日立市さくらのまちづくり推進市民会議(日立市さくら課)が共催。100年プロジェクトが制作した絵本は、大正時代に煙害対策として完成した「大煙突」と、オオシマザクラなどの植林による環境回復の取り組みを伝える内容で、原画18点が展示されました。
 太平洋戦争末期の米軍による艦砲射撃で傷つきながらも再生した、旧共楽館の裏手にある「戦災桜(四季桜)」などの写真資料も展示しました。
 「わがまちの桜23選」は市内のコミュニティ23地区が選んだ桜で、それぞれの特徴をパネルで紹介しています。
 また、31日と7日には、地元の演劇集団ETCひたちによる紙芝居劇「大煙突とさくらの町」が上演されました。
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七尾市能登島にムービングハウスの仮設住宅完成

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 公明党「令和6年能登半島地震災害対策本部」の横山信一本部長代理(参院議員)は4月3日、石川県七尾市能登島でコンテナ型の移動式木造住宅「ムービングハウス」を活用した仮設住宅を視察した。党石川県本部の谷内律夫代表(県議)、江曽ゆかり市議が同行した。
 4日から入居が始まる40戸のうち、1戸はバリアフリー対応のもので、一行は室内のスロープなどを確認した。一般社団法人「日本ムービングハウス協会」の佐々木信博理事長は住宅の特長について「迅速に設置できて、気密性・遮音性に優れ、木もふんだんに使っている」と説明。さらなる普及に向けて、移動式住宅建設への補助などを求めた。横山氏は「居住性の高いムービングハウスの活用を後押ししたい」と語った。
(公明新聞4月4日付け一面)

“大煙突とさくらのまち読本”が全文ネット公開されました。

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 さくらのまち日立の近代史を俯瞰した小冊子「大煙突とさくらのまち」読本が、3月1日から全文ネットで公開されました。
 市民ボランティア・大煙突とさくら100年プロジェクトは、「大煙突とさくらのまち」読本を令和4年度茨城県企業連携型NPO支援事業で制作し、日立市内の小中学校、県内の図書館、関係諸団体に無償配布しました。今回、より多くの方に読んでいただきたいとの思いで、令和5年度同事業の補助を受け、インターネット上に全文を公開しました。

 日立市は日立鉱山の銅鉱石の採掘と精練で発展したまちです。日立には100年前に起きた煙害問題を、企業と地域住民たちが、真摯に向き合い、話し合いを重ね、「人と自然と産業の共存共栄」の精神で、解決したという歴史があります。
 この史実は、昭和を代表する作家・新田次郎により小説『ある町の高い煙突』に描かれ、ベストセラーとなりました。小説『ある町の高い煙突』は 急速な経済発展と高度成長期の中で、公害問題が多発した1960年代後半に出版されました。当時は、公害問題が社会的な問題として意識が高まってきた時代でした。
 昭和から平成・令和を経て、2019年にこの小説を原作とする映画「ある町の高い煙突」が制作されました。松村克弥監督のもと、茨城県、日立市や企業、市民のみなさんなどの応援を得て制作されこの作品は、全国でロードショー公開され、海外の映画祭などでも好評を博しました。
 映画化をきっかけに、100年前にSDGsにつながる「大煙突とさくらの物語」があったことを多くの人たちに伝え、活動をしていこうというボランティが誕生。「大煙突とさくら100年プロジェクト」が立ち上げられました。
 このプロジェクトでは、子どもたちや次世代を担う人たちに、わかりやすく100年前の誇るべき史実を伝えるため、紙芝居『大煙突とさくらのまち』を制作しました。「紙芝居から始まる地域活動」を行っています。紙芝居に続き、「大煙突とさくらの物語がなぜ実現したか」、「現在にどうつながっているか」、「未来にどう活かせるか」について詳しく学べるよう、小冊子「大煙突とさくらのまち読本」が制作されました。
 この冊子は、一冊1000円で販売されていますが、インターネットでも全文が読めるようになりました。なお、一部著作権の関係で写真やイラスト、図などが公開できない資料もあります。
 冊子版は1000円で販売しています。以下のリンクをご利用下さい。https://bit.ly/49umzn2
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自己紹介
井手よしひろのプロフィール

井手よしひろです。
茨城県の県政情報、
地元のローカルな話題を
発信しています。
6期24年にわたり
茨城県議会議員を務めました。
一般社団法人地方創生戦略研究所
http://y-ide.com
master@y-ide.com
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