2024年06月

珠洲市に設置されたムービングハウス仮設住宅、エアコンのクリーニングに不備

珠洲市の仮設住宅
 日本ムービングハウス協会は、輪島市、珠洲市、能登町に設置した仮設住宅のエアコン等の全棟調査とクリーニングを実施しています。
 6月8日のNHKニュースで、協会が整備を行った珠洲市正院小学校グラウンドの仮設住宅団地内のリユースユニット(過去の災害で活用された住戸)で、エアコンのクリーニングが実施されていなかった事例の報道ありました。
 ムービングハウスは、高品質の仮設住宅をいち早く被災者に提供できるシステムです。一般のプレハブ仮設住宅とは違い、長期間の使用に耐えるため、繰り返し災害現場で使うシステムです。当然、再利用の際は、室内外の再整備やエアコン、風呂、トイレ、システムキッチンなどの清掃や整備は絶対に必要です。
 今回、エアコンのクリーニングがされていなかった事例が判明したことは、施工者や発注者、管理する行政の責任は重いと言えます。
 ムービングハウス協会によれば、能登半島地震で提供されたムービングハウスを活用した仮設住宅の総数は428戸。その内、リユースされたユニットを活用した住宅は72戸でした。
 市町村別では、今回話題となった珠洲市で46戸。内訳は正院小学校グラウンド(正院町第1団地):44戸、総合病院東側駐車場(野々江町第1団地):1戸、唐笠町牧場用地:1戸です。輪島市は、キリコ会館多目的広場(マリンタウン第1団地):24戸です。能登町は、鶴町牧場用地:1戸、宇加塚牧場用地:1戸の合計2戸です。
続きを読む

茨城県鉾田市の大竹海岸/砂浜の消失、護岸崩壊で海水浴場を開場中止


 茨城県鉾田市の大竹海岸海水浴場は、その壮大な景観と遠浅の砂浜、形の良い波が立つことから、「茨城のゴールドコースト」と呼ばれ、海水浴客やサーファーに人気の場所です。
 2023年夏は、約2万5000人が訪れるなど、多くの人々に親しまれてきました。
 6月19日、鉾田市観光協会は、「現在、砂浜の浸食や、護岸ブロック等の破損があり、市民や来場者の安全性を最優先に考慮した結果、令和6年度の大竹海岸海水浴場は、開設中止することとなりました」と、発表しました。
続きを読む

内水氾濫の浸水被害を“スマホアプリ”で被害度認定

240519sumafo
 損保会社がすでに実用化している、スマートフォンを活用した水害時の被害度認定を、行政も活用しスピードアップしようとする体制が整ってきました。
 東京海上日動火災保険はスマホを使って床上浸水した壁とペットボトルを同時に撮影すると、浸水高を自動計測するアプリケーションを導入しています。
 あいおいニッセイ同和損害保険もペットボトルと壁の画像からスマホで被害を申告するツールを採用しました。
 水災被害は広域化・激甚化しており、各社とも簡単なツールによる被害申告で、保険金支払いの期間を短縮したい考えです。
続きを読む

風船爆弾放球基地跡(北茨城市平潟)を訪れる


 茨城県立五浦美術館(北茨城市大津町)にほど近く、旧日本の風船爆弾の戦争遺構があります。
 直径10メートル余りの大型気球を、この場所から放球し、アメリカ本土を狙ったものでした。
 半径16メートルのコンクリートのサークルが、新緑の木々の間に忽然と表れます。
 第二次大戦で敗色が濃くなってきた日本軍は、風船爆弾によってアメリカ本土を直接攻撃することを計画。「ふ」号作戦を展開しました。大本営直属の部隊を編成し、茨城県大津に部隊本部と放球攻撃の第一大隊をおきました。
 晩秋から春先にかけ、太平洋の上空のジェット気流に乗ると、風船爆弾は50時間前後でアメリカ本土に着きます。爆弾と焼夷弾を投下したのち、和紙とコンニャクのりで作った直径10メートルの気球部は自動的に燃焼する仕組みでした。約9000個放球され、その内300個前後が到達したと言われています。
 この風船爆弾の唯一の戦果は、無辜の子どもたちでした。オレゴン州の小さな村で、5人の子どもたちと、おなかに子どもを宿していた牧師の妻が、風船爆弾の爆発で亡くなりました。アメリカ本土で敵の攻撃を受けた唯一の犠牲者となりました。
 後年、地元北茨城の人々によって、この6人の慰霊碑が建立されました。
続きを読む

茨城県議会公明党/ChatGPTベースの政務活動支援AIシステムを導入

240622ai
 生成型AIは生活やビジネス、研究などあらゆる場面で活用できる革新的なツールです。議会活動や政務調査活動においても、資料の分析、質問原稿の作成など、その活用の舞台は無限大です。一方、著作権の問題や成りすまし、出力された情報の正確さや情報の漏洩など、解決しなければならない課題もあります。
 こうした状況を踏まえて、茨城県議会公明党は4月にChatGPTをベースとした“政務調査活動支援AIシステム”を導入しました。
 5月17日、開発者の東武トップツアーズ株式会社の村井宗明さんを迎えて、システムの概要や使い方、応用などについて研修を行いました。政務活動支援AIシステムは、生成型AIの最新バージョンであるChatGPT4o(フォー・オムニ)をベースに設計されています。
続きを読む

内水氾濫の被害認定を迅速化/内閣府、新基準で運用

240619higaininntei
 大雨の際、排水が追いつかずに発生する内水氾濫の被害の認定を迅速に行うため、内閣府は被害の程度を浸水の深さで簡易に判定する新たな基準での運用をはじめました。認定にかかる作業を効率化することで被災者の生活再建をより早く行うことができるようになるとしています。
 内閣府によると、内水氾濫による住宅などの浸水被害が相次いでいて、2021年には全国でおよそ1万400棟に上っています。
 川の氾濫による水流やがれきの衝突などの際には、浸水の深さや外観などから被害の程度を判定できる基準が設けられている一方、内水氾濫は建物の内壁や床などの損傷の割合を調べる必要があり、調査に時間を要するケースがありました。
 被害の認定に時間がかかると被災者の生活再建にも影響が及ぶことから、内閣府は内水氾濫についても浸水の深さをもとに被害の程度を判定する新たな基準を設け、5月31日から運用を始めました。
 具体的には
▽床上1メートル80センチ以上が「大規模半壊」
▽床上1メートル以上1メートル80センチ未満が「中規模半壊」
▽床上10センチメートル以上1メートル未満が「半壊」
▽床上以上10センチメートル未満が「準半壊」
▽床上未満が「一部損壊」

続きを読む
自己紹介
井手よしひろのプロフィール

井手よしひろです。
茨城県の県政情報、
地元のローカルな話題を
発信しています。
6期24年にわたり
茨城県議会議員を務めました。
一般社団法人地方創生戦略研究所
http://y-ide.com
master@y-ide.com
ブログ内記事検索
茨城県のニュース
公明新聞ニュース
カテゴリ別目次
月別記事一覧
最新コメント
お断り
このホームページ(Blog)へのリンクは自由に行ってください。
文章の引用等も自由です。
ただし、リンクや引用等によって生じた不利益に対して、管理者はその責任を負いかねますので、ご容赦ください。
スマホ・携帯QRコード
QRコード
総訪問者数

現在の閲覧者数: