話題の映画「ラスト・サムライ」を観ました。
これだけの映画を作れるハリウッドは、凄いというのが第一の感想です。時代考証も、本家、日本の映画よりしっかりしているかもしれません。丸い田んぼに田植えをしている風景には、少し驚かされましたが、実在した風景のようです。
この映画は、1876年3月に発せられた「廃刀令」をモチーフにしているようです。同じ年の8月には、明治政府は、それまで旧藩に代わって士族たちに支払っていた俸禄を完全に廃止し、代わりに5〜14年分の俸禄の公債証書を発行して、その利子だけを支給するという政策を取りました。
しかし、こうした明治政府の政策により、士族たちの不満が爆発。10月24日、熊本で太田黒伴雄を中心とする200名ほどの集団「神風連」が県庁などを襲撃、知事と鎮台司令長官に重傷を負わせました。10月27日には、福岡で旧秋月藩士宮崎車之助ら400名が蜂起しました。10月28日には、山口県の萩で前参議の前原一誠ら500名ほどが蜂起、政府軍と戦闘を交えました。いずれも政府軍によって鎮圧されました。こうした一連の士族の反乱は、西郷隆盛の西南の役と繋がっていきます。
正にこの時代背景がラスト・サムライの世界です。
私など、高校でも日本史をあまり勉強していませんの、外国映画を観て、もう一度日本史の勉強をさせていただきました。
内容的には、かなり高い精神性が込められ、一級品に仕上がっていると思います。
ラスト近くで、明治天皇が「勝元の死の様子はどのようだったか」とオールグレン大尉に聞く場面があります。オールグレンは「勝元の生き方を語りたい」と答えます。「死」を必要以上に美的に表現したシーンが多い中、少し救われた気がしました。
是非、鑑賞されることをお勧めします。1700円の価値はあります。
これだけの映画を作れるハリウッドは、凄いというのが第一の感想です。時代考証も、本家、日本の映画よりしっかりしているかもしれません。丸い田んぼに田植えをしている風景には、少し驚かされましたが、実在した風景のようです。
この映画は、1876年3月に発せられた「廃刀令」をモチーフにしているようです。同じ年の8月には、明治政府は、それまで旧藩に代わって士族たちに支払っていた俸禄を完全に廃止し、代わりに5〜14年分の俸禄の公債証書を発行して、その利子だけを支給するという政策を取りました。
しかし、こうした明治政府の政策により、士族たちの不満が爆発。10月24日、熊本で太田黒伴雄を中心とする200名ほどの集団「神風連」が県庁などを襲撃、知事と鎮台司令長官に重傷を負わせました。10月27日には、福岡で旧秋月藩士宮崎車之助ら400名が蜂起しました。10月28日には、山口県の萩で前参議の前原一誠ら500名ほどが蜂起、政府軍と戦闘を交えました。いずれも政府軍によって鎮圧されました。こうした一連の士族の反乱は、西郷隆盛の西南の役と繋がっていきます。
正にこの時代背景がラスト・サムライの世界です。
私など、高校でも日本史をあまり勉強していませんの、外国映画を観て、もう一度日本史の勉強をさせていただきました。
内容的には、かなり高い精神性が込められ、一級品に仕上がっていると思います。
ラスト近くで、明治天皇が「勝元の死の様子はどのようだったか」とオールグレン大尉に聞く場面があります。オールグレンは「勝元の生き方を語りたい」と答えます。「死」を必要以上に美的に表現したシーンが多い中、少し救われた気がしました。
是非、鑑賞されることをお勧めします。1700円の価値はあります。