日立市では、南部の大和田町や神田町、下土木内町、留町などの坂下地区で、乗り合いタクシーの試験運行を行うことを決めました。お年寄りや自動車が運転できない人を対象に、公共施設や病院、大型小売店などへの足としての活用を目指します。
 乗り合いタクシーは、大和田町の久慈川日立南交流センターから坂下地区、久慈町を通り、JR大甕駅までの約13キロの区間で、午前9時から午後4時まで6〜8便、運行されます。ワゴンタイプの車を使用し、乗客定員は9人。料金は200円均一とします。停留所は、路線バスの半分の間隔(約300m)で設置します。定員オーバーになると、通常のタクシーが増車運行されます。
 今後詳細なルートを検討し、ルートなどが決まれば、運営を市内のタクシー業者に入札で委託する計画です。
 日立電鉄の存続問題を議論した中でも、昼間の病院への通院、買い物など、いわゆる交通弱者の足の確保は大きな課題として、浮上しました。こうした声に応えての積極的な取組となります。試験運行の結果が大いに注目されます。