平成17年度の日立港振興協会通常総会が、日立市内のホテル天地閣で開かれました。
 日立港は厳しい経済状況を受けて、平成12年度590万トンほどあった貨物の取扱量が、16年度の速報値では505万トンあまりに減少しました。また、昨年末には国土交通省の重要港湾の格付け見直しが行われ、日立港は新規の投資は見合わせ、既存施設の有効利用を図る「利用促進港湾」として位置付けられました。さらに、今年5月には東南アジアとの唯一の定期コンテナ航路であったPacific Internatinal Lines(PIL)が運行する定期船の入港が中止されました。
 難しい環境の中、コークスやタルクなどのバラ貨物、北海道からの生乳、ベンツ車輸入の東日本拠点港など、日立港には独自の強みがあります。また、2007年には北関東自動車道が東北道と直結、09年には関越道と直結しるという北関東の物流拠点としての地の利があります。
 今、日立港は特色ある地域に密着した港としての脱皮が急務となっています。
(写真は、日立港の現状を説明する(株)日立埠頭の高岡洋社長)