[鎌田さゆり氏]仙台市長選出馬へ 異例の「くら替え」で
(livedoor-news:毎日新聞2005年05月30日03時31分)
03年衆院選での支持労組幹部による選挙違反事件で議員辞職した宮城2区の民主党前衆院議員、鎌田さゆり氏(40)は29日、任期満了に伴う仙台市長選(7月17日告示、31日投開票)に無所属で出馬する意向を表明した。 同市内で開いた後援会の会合で明らかにした。
鎌田氏は議員辞職後に連座制を適用され、衆院宮城2区からの出馬は5年間禁止されているが、市長選には立候補できる。
連座制が適用された衆院議員の「くら替え」出馬は異例。会合後の取材に対して、鎌田氏は「自らが行動する市長となり、100年先に誇れる仙台にしたい。(事件については)時間が解決するものではない。自戒の気持ちを持ち続けたい」と述べた。
 私は、そもそも鎌田氏の政治姿勢に大きな疑問を持っていました。それは、2004年12月23日に行われた辞職の記者会見でのやり取りに端的に表れています。12月24日付の朝日新聞の記事によると、記者が「コメントに『申し訳ない』ということが書かれていないが」と質問したのに対して、鎌田氏は、「(辞職して)一度ゼロにするということをご理解下さい。これがすべてです」と答えた場面です。
 連座制の適用に対して、全く反省をしていない本音が表面化した結果だと思います。また、自分は間違ったことをしていなくても、献身的な運動をしてくれた支持者に対して、議席を失うことに対する「申し訳ない」との気持ちはないのでしょうか。更に、この選挙違反と議員辞職によって3億円近い税金が補選などの費用に消えました。その費用を負担する国民に対しての謝罪の気持ちは湧かないのでしょうか。まさに、二重、三重の意味で鎌田氏に政治を語る資格はないと、私は思っています。
 仙台市長選に挑戦されることは大いに結構ですが、こうした政治家が市長になった仙台を考えると、背筋に悪寒が走ります。

鎌田さゆり氏のHP(2005/5/31にキャプチャーしました)

 6月1日、民主党は鎌田さゆり氏の離党届を受理ました。6月2日に鎌田さゆり氏のHPを覗くと、「民主党」の文字と赤いロゴは既にきれいに消されていました。離党の理由を説明する文言は一切ありませんでした。