6月2日の公明党等の推薦決定を受けて、茨城県の橋本昌知事が、4選に向けて出馬を公式に表明しました。
橋本知事が出馬表明、今年9月の4選に向け
読売新聞茨城県版(2006/6/8付)
 橋本昌県知事は6月7日、 記者会見を開き、9月に予定される知事選に四選を目指して立候補する考えを正式に表明した。知事は「あらゆる意味で大きな曲がり角に来ている。今までの負の遺産もたくさんあり、財政危機でもある。できるだけいい形にして、前向きに取り組んでいけるようにしないといけない」と述べ、地域間競争が激化する中で、他県に負けない、他県をリードしていくような県づくりに取り組む姿勢を強調した。

 橋本知事は、茨城県東海村の出身。東大法学部を卒業し、旧自治省官僚を経てゼネコン汚職に伴う故・竹内藤男前知事の逮捕・辞職に伴う1993年9月の出直し知事選で、前水戸市長(当時)の故佐川一信氏など3氏を下して初当選。二選目、三選目はいずれも共産候補との一騎打ちで大勝し、現在三期目です。
 しかし、四選目となる今回は、多選への批判や「県政で知事の顔が見えない」、「積極的な政策展開力に欠ける」などの批判が寄せられ、立候補の表明が遅れていました。
 記者会見では、知事は四期目の課題として、経営破たん状況にある住宅供給公社の処理、科学技術創造立国の拠点となる産業大県づくり、日本を引っ張っていける農業づくり、8月開業のつくばエクスプレスなど交通ネットワークを活用した県づくりなどを挙げました。
 多選については「自分で考えるというより、選挙民に判断してもらう方が適切」と従来の立場を説明。政治家としての発信力が弱いとの批判に対しては「行政のトップの立場のウエートが大きい。政治家は3割ぐらいでいいのではないか」と語りました。
 今後、今日(6月8日)開会された県議会での具体的な質疑を通して、4選への具体的な政策が明確になってくるものと思われます。
 また、井手よしひろ県議は、県民への説明責任を果たすために、具体的な公約「マニフェスト」の製作・公表を求めてまいります。