Sankei Web 2004/3/20
日立電鉄線の存続求める意見書
常陸太田市議会が全会一致で可決

 常陸太田市議会は最終日の3月19日、廃線が予定されている日立電鉄線の存続を求め、国や県に対して必要な指導と支援対策を講じるよう求めた意見書案を全会一致で可決した。石原伸晃国交相と橋本昌知事に送られる。
 3月23日に開催される日立電鉄の株主総会を前に、日立電鉄線の存続運動が盛り上がりを見せています。
 常陸太田市議会は、前述のように3月19日に全会一致で意見書を採択しました。
 3月21日午後2時から、日立市水木町の泉ヶ森公民館で、市民団体主催のシンポジュームが開かれます。主催は、「ひたち未来研究会」などです。日銀物価統計課長でエコノミストの宇都宮浄人さんが「地方鉄道ルネッサンス」と題して基調講演。日立電鉄側が経緯を説明後、茨城大地域総合研究所の斎藤義則所長を進行役に、パネルディスカッションを行う予定です。問い合わせは、市議の伊藤さんまで(090-1531-1158)。
 常陸太田市周辺の高校生徒会連絡会と、県や日立、常陸太田両市との懇談会が、3月23日に予定されています。
 日立電鉄では、23日の株主総会で廃線の決定を報告し、3月末までには国土交通省に廃止届けを出すことにしています。