宮城県の民主党国会議員は、何かとお騒がせの方々が多いようです。選挙違反事件で議員辞職した宮城2区の民主党前衆院議員、鎌田さゆり氏は、任期満了に伴う7月の仙台市長選に無所属で出馬する準備を進めていますし、同じ罪に問われた今野東前衆院議員は、粘りに粘ったあげく仙台高裁判決を受けて、辞任したばかりです。
 そして今度は、参議院議員の桜井充氏が、約1億円の所得を隠し2500万円脱税容疑の医師から要請を受けで、国税庁に電話を掛け、その見返りとして二回に分けて50万円の政治献金を受けていた事実が発覚しました。
民主・桜井参院議員、国税に捜査批判の電話
朝日新聞(asahi.com 2005/06/4)
 所得税法違反(脱税)の疑いで東京都の医師が東京地検特捜部に逮捕された事件をめぐり、医師と大学の同級生だった民主党の桜井充参議院議員(宮城県選挙区、2期)が、捜査中の国税当局に捜査手法を批判する電話をかけていたことがわかった。桜井議員は医師から政治献金を受け取っており、返還する手続きをとるという。

脱税容疑医師から献金50万/民主・桜井参院議員
時事通信(SHIKOKU NWES 2005/06/24)
 民主党の桜井充参院議員(宮城選挙区)が、所得税法違反(脱税)の疑いで東京地検特捜部に逮捕された東京都北区の医師から計50万円の献金を受け取っていたことが24日、分かった。献金は返却する方針。

 桜井参議院議員自身が書いたメールマガジンによると、2004年9月23日付「◇人権無視」というテーマで、「私の大学時代の同級生から電話がきた。脱税の疑いで強制捜査が入ったそうだ。」と書き始め、容疑者からの依頼があったことを示唆しています。「問題は脱税の疑義ではなく、その強制捜査のあり方だ。録音を取ったり弁護士を立てたり、これは個人の権利として認められるべきではないのだろうか。何故できないのか尋ねたところ、前例が無いということであった。役所の得意な台詞である。」と、国税庁へ圧力を掛けたことを明確に認めています。
 国会議員という公職に携わるものが、脱税という不法行為の捜査に、何らかの関与をすることは厳に慎まなくてはなりません。
 更に呆れたことに、メルマガ掲載のわずか5日後には、容疑者より30万円の政治献金を受けていたという事実です。
 桜井議員はHPで「日本を治療します」とスローガンを掲げています。日本を治療するその気概は結構ですが、「自分自身の政治的感覚」を治療されることを是非お勧めします。
参考:桜井充参議院議員の公式HP
参考:桜井充参議院議員のメルマガ「◇人権無視」(2004/9/23付け)
*万一削除された場合はこちらのキャプチャー画像をご参照下さい