7月7日夕刻、日立地区は激しい雷雨に見舞われ、日立市や水戸市などで893世帯が1時間以上停電しました。また、日立市南部の久慈町では、雨水の排水が間に合わず一棟が床上浸水、六棟が床下浸水しました。
 5時過ぎに、自宅兼事務所も停電に襲われたとの一報が携帯電話に入りました。いつまで経っても停電が回復しないので、不審に思いブレーカーを点検してみると、通常のブレーカーではなく漏電遮断機が働いていました。事務所をよく調べてみると、永年使ってきたISDNのルーター(NTT-ME MN128SOHO)が、異常を示す表示を繰り返していました。
 雷の電流が悪影響を与えたとみられルーターが故障。有線電話とFAXが不通になってしまいました。
 早速、ISDNのターミナルアダプターを買いに近くの電気店に向かいましたが、販売されていたのは1台12,800円という高額機種のみ。「今時、ISDNのTAなど買う人は、滅多にないので」とつれない店員さんの答えでした。
 「待てよ、新品の必要はない。リサイクルショップには、TAが転がっているのでは」と思い立ち、HARD・OFF(ハードオフ日立金沢店)に向かいました。その予感は、見事に当たり、ジャンク品コーナーにきれいな化粧箱入りのTAが並んでいました。その価格は、なんと「210円」ナリ。
 NECのAtermIT60Lを210円で購入し、WindowsXP用のUSBドライバーをホームページからダウンロード、無事にセットアップを完了。約1時間で電話は復旧しました。
 雷の恐ろしさを実感した一日。そしてリサイクルショップのありがたさを実感した一日でした。
参考:ハードオフ6号日立金沢店
県内で大雨 落雷で50万世帯停電
東京新聞茨城県版(2005/7/2)
 県内は7月7日夕、上空に寒気が流れ込み大気の状態が不安定となり大雨となった。水戸市から県北を中心に約五十万世帯が停電し、JR常磐線が一時運転を見合わせた。
 水戸地方気象台によると、県北部から県西、県央にかけて局地的に激しい雨を観測。午後三時から同四時まで、高萩市で二八ミリ、北茨城市で一六ミリの降水量を記録。また、同四時から同五時までは水戸市で三一ミリ、筑西市で三九ミリを記録。県によると、瀬上川沿いの日立市久慈町三で、一棟が床上浸水、六棟が床下浸水した。
 東京電力茨城支店によると、電柱や電線への落雷で午後三時から同五時四十五分にかけて、三十七市町村の約四十九万世帯で一−三分間停電。また、日立、水戸両市の八百九十三世帯で約一時間十分停電した。
 JR東日本水戸支社によると、停電のため常磐線は午後四時半から約五十分間、友部−日立間で上下線の運転を見合わせた。上下八本が運休、二十七本が最大五十分遅れ、約一万一千人に影響した。