不燃建材メーカー従業員5名がアベストが原因で死亡<石岡市>
 県環境対策課は、アスベスト(石綿)が原因とみられる健康被害問題で、7月7日までに、石岡市柏原にあった建材メーカー「エーアンドエーマテリアル」旧石岡工場の従業員5人が肺がんやじん肺で死亡していたことを公表しました。県は、この事態を重視し、周辺住民の健康調査を行う意向を固めました。
 健康被害にあったのはアスベストを使用した不燃建材の製造に従事していた55〜74歳の男性5人です。1991年8月から05年4月までにそのうち2人が肺がんで、残り3人がじん肺で死亡しました。5人は、同社の横浜工場が74年に閉鎖されたのに伴い、旧石岡工場に移りました。旧石岡工場は74年に稼働しましたが、02年にアスベスト関連製品の製造を中止し、04年閉鎖されています。
 一方、県の健康危機管理対策室は、周辺住民の健康調査について、アスベストの飛散範囲やいつごろまでさかのぼって調査すべきかなどを、環境省や厚生労働省とも調整しながら検討を開始しました。
 エーアンドエーマテリアルによると、周辺住民への影響については、被害の申し出は今のところない、としています。
 井手よしひろ県議は、茨城県内のアスベストを排出する「特定粉じん発生施設」について、現在、詳細を県に報告を求めています。2005年3月現在で、9社11工場が稼動しています。調査がまとまり次第、このブログで公表します。