東京・六本木ヒルズで溝川涼君が、入口の自動回転ドアに頭を挟まれ死亡する事故が起きたことに関連して、県庁舎に設置された回転ドアも、子供の事故が原因で使用を中止していることが分かりました。
 平成14年5月、県庁二階入り口に設置されている自動回転ドアで、学校の社会科の校外学習で見学に来ていた小学校4年生の男子児童が、手を挟まれて軽傷を負う事故がありました。児童がドア付近でふざけていたために起こった事故で、ドアはセンサーが作動して緊急停止し、駆けつけた守衛がドアを逆回転させて、手を抜き取りました。その後、県庁内の診療所で手当を受け、そのまま帰宅したといいます。
 県管財課は、構造上の問題はないと結論づけましたが、回転ドアを使わなくても両側のドアを通れば通行に支障がないため、事故が再発する可能性も否定できないとして、それ以降ドアの使用を中止したままです。
 この回転ドアは、菊川工業製で、平成11年4月の開庁以来3年間使われていましたが、この事故をきっかけに閉鎖されたままになっています。
 県管財課では、井手よしひろ県議の問い合わせに対して、「回転ドアを撤去をして、通常の自動ドアに付け替えるには多額の費用が掛かる。閉鎖中の張り紙は美観を損なうかもしれないが、両側のドアを使えば通行にも問題がないし、通行量自体は1階の入口の方が遙かに多いので、このまま封鎖を続ける対応となる」と話しています。