イラクで拘束されていた邦人3人の解放が確認されました。
Yomiuri On Line
(2004/4/15/21:18 読売新聞)
邦人人質3人を解放、TVに元気な姿
 【カタール=新居益】カタールの衛星テレビ局「アル・ジャジーラ」は4月15日午後3時(日本時間同日午後9時)前、日本人人質3人がバグダッドで解放されたと報じた。
 「アル・ジャジーラ」は3人が元気な様子を放映した。ヨルダンのアンマンから陸路バグダッドへ向かう途中、7日に拘束されて以来、8日ぶりの救出で、身柄をバグダッドの日本大使館に送られた後、3人はアンマンに向かう見通し。
 3人はフリーライターの今井紀明さん(18)(札幌市西区)、イラクでボランティア活動をしていた高遠菜穂子さん(34)(北海道千歳市)、フリーライター郡山総一郎さん(32)(東京都杉並区)。
NHKテレビからキャプチャー4月15日午後9:00過ぎ
 今回の事件では、ボランティアの責任が厳しいく問われる結果になりました。
そもそも「ボランティア」の語源はラテン語のvolo(ウォロ=意志)・voluntas(ウォランタス=自由意志)に始まるといわれています。フランス語ではvolonte(ヴォランテ)、ドイツ語ではvolontar(ヴォランテル)となり、双方とも志願兵・義勇兵・有志兵等の意味を持っています。自由意志により社会に貢献することであり、その裏には自己責任という意味が込められています。
 今回人質となった方々の崇高な目的や卓越した行動力には敬意を表します。しかし、自らの責任をとれる限度を超えた行為は、慎まなくてはいけません。ボランティア活動の原則は、自分で自分の命を守れること、もしそれが確認できなくれば、中止する勇気が必要です。
 今日、解放された3人が帰国したときの第一声が「多くの皆さまにご迷惑をおかけしました」であってほしいと思います。