国民年金の支払い請求を装って現金をだまし取ろうとする文書が茨城県内で出回り、茨城社会保険事務局が注意を呼び掛けています。
 4月14日以降、水戸市周辺や日立市周辺で4件の送付が確認されました。
 文書が届いても、問い合わせの電話はかけず、無視することが大事です。その上で、最寄りの社会保険事務所にご相談下さい。
 文書は、実在しない「日本国民年金組合」を名乗り、「厚生労働省と会議してこのような形で請求することになった」と記載し、月額21120円の12カ月分を請求しています。携帯電話番号が載せられ、振込先の口座を問い合わせるよう求めています。
 茨城社会保険事務局年金課は県民に「文書を送り、口座振り込みを要求することはない。変な電話や文書には答えないで」と呼び掛けています。
 社会保険庁によると、2003年にも似たような文書が全国に出回り、11月までに860件を確認。ほかに電話286件、訪問13件の不審請求が確認されています。10件の実害があり、金額は計171万円に上りました。

    対応方法
    ☆社会保険事務所が文書を送り、口座振り込みを要求することはありません。
    相手に連絡などをせずにそのまま放置してください。
    茨城社会保険事務所 029−302−3101
    水戸北社会保険事務所 029−231−3141
    日立社会保険事務所 0294−24−2121
    土浦社会保険事務所 029−822−3940
    下館社会保険事務所 0296−22−4591