7月22日、井手よしひろ県議ら県議会保健福祉委員会の一行は、札幌市立札幌病院を訪れ、効率的な病院経営を目指す市立札幌病院の取り組みを調査しました。
050722市立札幌病院 市立札幌病院は、明治2年に創立された日本最古の公立病院として知られています。平成7年に現在地新築移転されました。病床数は810床。平成17年度の予算規模は、242億9300万円、札幌市の一般会計から46億8500万円の補助を見込んでいます。
 市立札幌病院は、施設の更新に伴う減価償却率が高いこと、人件費率も分院である精神科病院の比率が高く、医療材料費の率も民間医療機関に比べ9ポイントも高いなどの問題点が指摘されています。
 こうした状況の中、経営改善に取り組み、抜本的な経営改革案を「市立札幌病院パワーアッププラン」としてまとめました。
 具体的には平成18年4月をめどに、地方公営企業法の全部適用を実施し、病院に事業管理者をおくなどの経営形態の転換を図ることとしています。
 説明聴取の後の質疑応答・意見交換では、病院改革とサービス向上のバランスや国や大学病院との役割分担、公営企業法の全部適用で何が変わるのか、といった質問や意見が出されました。
 井手県議は、病院改革の中でも精神科病院の再編に注目し、その詳細を質しました。
●市立札幌病院の精神科再編
1.一般精神病棟の縮小(152床->50床に)
2.精神科救急の強化
3.身体合併症に対する本院の支援強化
4.老人性痴呆病棟の見直し(介護保険施設の充実に伴い縮小、廃止の方向性)
5.小児病棟を児童心療福祉センターへの改編(小児精神医療、自閉症児医療、発達障害児対策など)
参考:札幌市立札幌病院のHP