一大産地波及に衝撃・新たに移動制限区域
 7月29日、茨城町の養鶏場で鳥インフルエンザH5型の抗体が検出されました。県はこの養鶏場の鶏約11万5700羽の処分を決めました。この結果、この養鶏場を中心とする半径5キロ圏内には、新たに移動制限区域が設定されました。制限区域には、茨城町と小川町、美野里町の計18養鶏場(採卵養鶏場16箇所、ブロイラー養鶏場2箇所)が所在し、鶏の合計数は87万羽を超えることになります。
 この茨城町の養鶏場は、7月26日に抗体が検出された水海道市の養鶏場に、7月16日にヒナ約2000羽を納入していました。県は、茨城町の養鶏場で既に感染していたとみて、鳥インフルエンザの抗体検査を実施していました。
 茨城町の養鶏場には、県外2か所の孵化業者がヒナを納入しており、現在調査を進めています。さらに、この養鶏場は今年5月ごろ、千葉など県外3か所にも約4000羽のヒナを出荷しており、連絡を受けた他県でも検査に入りました。
 県では週明けにも水海道市の養鶏場の処分を開始し、その後に茨城町の養鶏場の鶏も殺処分を行う予定です。
 これまで鳥インフルエンザが発生していた茨城南西部とは別の感染源の疑いが強まりました。さらに大規模な養鶏場が集中し、鶏卵の一大産地となっている県中央部に波及したことで、県内の農業関係者には大きなショックとなっています。