前言を一日で撤回:その場限りに無責任発言
 3日坊主という言葉がありますが、民主党の岡田代表は一日で発言がクルクルと変わるようです。
 8月13日のテレビ番組では、民主党が総選挙で単独過半数を取れなければ代表を辞任すると断言しました。
単独過半数でなければ辞任…岡田・民主代表
読売新聞(YOMIURI ONLINE 2005年8月13日)
 民主党の岡田代表は8月13日朝、読売テレビの番組に出演し、衆院選で民主党が単独過半数を取れなかった場合、代表を辞任する考えを明らかにした。岡田氏はすでに、今回の衆院選で民主党が政権をとれなければ代表を辞任する考えを示していたが、さらにハードルを上げた格好だ。
 岡田氏は、「政権交代のある政治を作るため、信念でやってきた。それを現実にするチャンスなので、それができなければ、もちろん責任をとる」と述べた。

 しかし、一夜明けて日曜日のテレビ番組では、連立政権も選択肢の中にあるとして、単独過半数を取れなくても代表を辞任しない意向を示しました。民主中心の連立政権という展望もないままに、その場限りの発言を繰り返す岡田代表の言葉は、益々軽くなってしまいしました。
民主党の岡田代表、「他党からの投票拒まず」・首相指名選挙
日経新聞(2005/8/14)
 民主党の岡田克也代表は14日のNHKとテレビ朝日の番組で、衆院選で過半数を獲得し、単独政権を目指す方針を示す一方で「民主党の考え方に賛同して(首相指名選挙で)岡田に投票しようという人が民主党以外から出てくる可能性がある。それを拒むことはない」と述べ、連立政権も選択肢にあることを明らかにした。
 岡田氏は単独過半数をとれなかった場合について「選挙は100パーセントを望むことはできない。首相指名を受け、民主党政権ができて(代表を)辞任することは考えられない」と強調、民主党中心の連立政権をつくることができれば代表の座にとどまる考えを示した。