愛・地球博茨城県の日 6000人が入場、終日盛況
「自然と科学技術の県」PR
茨城新聞(2005/8/27茨城新聞WEB)
 「自然と叡智(えいち)」をテーマに121カ国が参加して開かれている愛知万博(愛・地球博)で8月26日、長久手会場のEXPOドームで県公式催事「茨城県の日」が開かれ、延べ6109人(博覧会協会発表)の入場者でにぎわい、ドームは最後まで満席状態が続いた。
 角田芳夫副知事、石川多聞県議会議長が出席した記念イベントでは、自然と共生し自然を大切にしながら、つくばの科学技術の先進性を併せ持つ本県の特色をPR。タレント・島崎俊郎さんと橋本純子さんの軽妙な司会の下、県立大洗高校マーチングバンド「ブルーホークス」や常陸大宮市在住のオカリナ奏者、宗次郎さんが観客を魅了した。
 科学のまち「つくば」紹介ステージでは、つくばエキスポセンターによる「おもしろサイエンスショー」なども開かれ、同センターなどによる「みんなで参加!科学クイズショー」では関西在住の県人で組織する関西茨城県人会(相馬一男会長)の会員四十人も参加し、会場を盛り上げた。
 ドーム周辺では、開通したばかりのつくばエキスプレス(TX)を紹介するコーナーや科学体験コーナー、パネルやポスターなどで本県の観光・産業を展示・紹介するコーナーも設置され、来場者に本県のよさをアピールした。県では、「つくばを中心とした本県の先進性と将来性について、十分PRできたのでは」とし、博覧会協会でも「都道府県の日で最初から最後まで満席というのは異例であり、(茨城県の日は)大成功といえるのでは」と評価している。
 茨城県は20年前につくば科学博が開催されました。その科学博が、つくばを中心とする県内地域の発展の起爆剤になったことは否定できない事実です。むしろ、世界的には「茨城」という県名より「つくば」というブランドの方が有名かもしれません。
 科学博終了後具体化した「つくばエクスプレス」(TX)もこの茨城の日に先立ち8月24日に開業されました。万博を節にした地域の発展を考えるとき、愛・地球博の「茨城の日」イベントは感慨深いものがあります。
 井手よしひろ県議らは県議会総務企画委員会で、茨城の日をつくばに集積する科学技術やTXの利便性や沿線開発を中心に紹介するイベントにしては、と提案しました。こうした提案をもとに、この日は、筑波大学で開発された人間の腕力や脚力を飛躍的に向上させるロボットスーツも登場し、大きな話題を呼んだようです。このロボットは人体装着型ロボットで、重さ40キロのものならば、全く力を入れなくても楽々と持ち運ぶことができるという、まさに人間の力を増幅させる“ハイテクスーツ”です。SFの世界で語られるモバイルスーツが現実のものとなったようなイメージです。
 それにしても、衆院選投票日を16日後にして残念ながら本会場のイベントには参加できませんでした。25日から選挙戦に突入した知事も参加できなかったことも、皮肉な出来事です。