10月24日の茨城県議会本会議で、「脳脊髄液減少症の治療推進を求める意見書」が全会一致で採択されました。
この意見書は、公明党の鈴木孝治県議らが中心となり、各会派にはかり議員提出されたものです。6月議会の保健福祉委員会では、井手よしひろ県議もその研究、啓発の推進を強く執行部に求めました。
10月には、県が後援して脳脊髄液減少症の治療に関する勉強会も開催され、大きな反響を呼びました。今後、国が脳外科学会などともに積極的な診断法や治療法に関する研究、治験の推進が期待されます。
この意見書は、公明党の鈴木孝治県議らが中心となり、各会派にはかり議員提出されたものです。6月議会の保健福祉委員会では、井手よしひろ県議もその研究、啓発の推進を強く執行部に求めました。
10月には、県が後援して脳脊髄液減少症の治療に関する勉強会も開催され、大きな反響を呼びました。今後、国が脳外科学会などともに積極的な診断法や治療法に関する研究、治験の推進が期待されます。
「脳脊髄液減少症の治療推進を求める意見書」
脳脊髄液減少症は、交通事故、スポーツ障害、落下事故、暴力などによる頭部や全身への強い衝撃によって脳脊髄液が慢性的に漏れ続け、頭痛、首や背中の痛み、腰痛、目まい、吐き気、視力低下、耳鳴り、思考力低下、うつ症状、睡眠障害、極端な全身倦怠感・疲労感等のさまざまな症状が複合的に発現する病気である。
この病気は、これまで原因が特定できない場合が多く、「怠け病」あるいは、「精神的なもの」と判断されたため、患者の肉体的・精神的苦痛はもとより、患者の家族等の苦労もはかり知れなかった。
近年では、この病気に対する認識が徐々に広がるとともに、検査法・治療法(ブラッドパッチ療法)の有効性も認められつつあり、長年苦しんできた患者にとっては大きな光明となっている。
しかしながら、医療の中での認知度はまだまだ低く、また、全国的にもこの治療を行う病院が少ないため、患者は大変な苦痛を伴いながら、時間と費用をかけて遠方まで治療を受けに行っている状況にある。
よって、国におけれては、以上の現状を踏まえ、下記の措置を講じられるよう強く要望する。
記
1.交通事故後の後遺症で苦しむ患者、外傷による脳脊髄液漏れ患者の実態調査を実施するとともに、患者に対する相談、援助の体制を確立すること。
2.脳脊髄液減少症についてさらに研究を推進するとともに、ブラッドパッチ療法を含め、「むち打ち症」の治療法を早期に確立すること。
3.脳脊髄液減少症の治療法の確立後、ブラッドパッチ療法等に対して保険を適用すること。
以上、地方自治法第99条の規程により意見書を提出する。
さっそくブログ本体でも紹介させて頂きます。