10月31日ダイエー水戸店が閉店
 県都水戸市の目抜き通り、南町に1973年に回転したダイエーダイエー水戸店が、10月31日をもって閉店します。出店当時は、地元の商店街との軋轢もありましたが、その後は、商店街や商工会議所とも良好な関係を築いたきた店舗だけに、惜しまれての閉店となります。ダイエー水戸店は、幾たびも閉店との噂が出ましたが、地元の熱心な存続要望で営業を続けてきました。
 しかし経営危機から産業再生機構の支援を受けたダイエーは、再建のための不採算店舗のスクラップを決断し、今年8月に水戸店の撤退を正式に発表しました。
 ダイエー撤退は水戸市の中心市街地にとって大きな痛手となります。水戸店が閉鎖予定に挙がった2月には「地元に与える影響は計り知れない」として、水戸商工会議所、水戸市商店会連合会が存続を求める要望書を連名でダイエーと産業再生機構に提出しました。
 8月の閉店発表後も、加藤浩一市長が生鮮食料品や生活必需品など物販機能を持つ店舗導入を強く要望しましたが、約2500平方メートルの土地は売却される見通しで、その後の利用策は定まっていません。
ジャスコ水戸店は9月末に閉鎖
 一方、市内石川町のジャスコ水戸店も9月末に閉店しました。水戸市郊外の内原地区に北関東最大級のショッピングセンター「イオン水戸内原ショッピングセンター」が11月11月にオープンするためです。イオン内原ショッピングセンターは、店舗面積52,000m2。4000台収容の駐車場を備え、自動車で30分以内の約41万人が住む地域を商圏とします。
 ジャスコ水戸店は、同社の関東1号店として1975年6月にオープンしました。郊外型のショッピングモールが主流になる中で、水戸店は建物が老朽化し、立地から別棟増築や駐車場増設も困難状況でした。売り上げは最盛期の91年に比べ、最近は6割程度に減少していました。10月30日に、井手よしひろ県議が確認した際は、出入り口や窓は全てベニヤで養生され、駐車場の入り口は頑丈な鎖で施錠されていました。建物は解体されて更地に戻されることになっているとのことです。