新潟、福島、富山の集中豪雨被害は、死者・行方不明者は計21人で、数万軒に及ぶ家屋が水と泥に浸るという甚大な被害をもたらしました。被災した地域では今も、復旧作業に追われています。
 こうした状況の中、日本各地から被災地に駆けつけたボタンティアの活動は、刮目すべきものがあります。
 ボランティアの活動にとって、マスコミの報道と共に大きな情報源となっているのが、インターネットの情報があります。従来のホームページ情報に加えて、ブログ(Weblog)による、情報発信も定着してきた感があります。
 なぜ、ブログによる情報発信が、災害情報の発信に効果的なのか、その理由をこの分野の草分けであるケーンオカサカドットコムでは、「発信体制を容易に構築できること」と「情報収集体制を充実できること」の2点を上げています。今後、様々な被災地でブログによる情報発信が行われると考えられます。
 しかし、その際にブログを立ち上げる管理者は、様々な立場や経験、スキルの持ち主がその任に当たるわけであり、平常時から情報発信の心得、最低限必要なポイントなどを整理しておく必要があるように思えます。
 そこで、災害ボランティアセンターの情報提供を目的とするインターネット情報(特にブログ形式による)に関する、チェックリストの作成を提唱したいと思います。
 先輩諸氏のご意見をお聞かせ下さい。
 最低限掲載しなくてはならない情報(Aランク情報)、掲載すべき情報(Bランク情報)、掲載した方が良い情報(Cランク情報)、掲載してはならない情報(Zランク情報)と、掲載する情報をランク付けし検討してみたいと思います。
最低限掲載しなくてはならない情報(Aランク情報)
○タイトル(名称に文学性は必要ないと思います。被災地が○○町であれば○○町災害ボランティアセンター情報と単刀直入に標記すべきだと思います)
○ウェッブの管理者の立場を明示する(災害ボランティアセンターの公式サイトなのか文字通り応援サイトなのか)
○ボランティア受け入れ窓口(場所、日時、時間、電話番号)
○ボランティアセンターへのアクセス方法(最寄りの駅からのボランティアセンターまでの交通機関、自家用車の駐車場など)
○ボランティアの宿泊地、食事などの用意(宿泊場所や食事の用意が出来ない時も各自用意することを明示する)
掲載すべき情報(Bランク情報)
○ボランティアの作業内容
○ボランティアが持参した方がよい持ち物リスト
○ボランティアの必要数、受入実績数
掲載した方が良い情報(Cランク情報)
○関連機関へのリンク(行政機関、地元マスコミ、地図情報、お天気情報、交通情報など)
○支援のカンパ振り込み口
○被災地の状況(モブログなどによる写真情報なども含む)
○ボランティアの作業の実際(モブログなどによる写真情報、体験記録など)
掲載してはならない情報(Zランク情報)
○被災者の個人名が特定できるような情報
その他
○地図情報へのリンクを積極的に活用すべき(MapFanWebits-mo Guide
<例>三条市災害ボランティアセンターの地図 
※こうした災害情報の発信の際は、緊急避難的にリンクの許可などを地図情報管理者に、事前承諾を得ることも必要
 また、ブログ形式にせよ、一般のホームページの形式にせよ、A情報はそのサイトのトップに表示されるべきと考えます。