１１月２１日、井手よしひろ県議は県農林水産部から、鳥インフルエンザの状況について説明を受けました。２２日に開催される予算決算特別委員会の参考にするためのヒアリングです。
　それによると、６月に高病原性鳥インフルエンザの抗体が発見されてから、１１月２０日現在で、殺処分や監視処分が行われている養鶏業者は３４件に達しました。今までに１５６万羽が殺処分となり、今後５５万羽の処分が予定されています。ウィンドレス鶏舎のため抗体が発見されても監視中の養鶏場が８件あり、その総数は３２３万羽に達しています。
　茨城県は全国最大のニワトリ（タマゴ）の生産地です。現在１２００万羽が飼われているとされ、実に６分の１が処分されてことになります。
　一連の処分の課程では、１０月３１日に陽性反応が確認されたキミシマファームにおいて、８月の検査の際に検査材料の虚偽報告があったことが発覚し、責任者が家畜伝染病予防法違反で刑事告訴されるという不祥事が起こりました。また、この事件では、家畜伝染病防疫員が検査に立ち会っていないかったことも明らかになり、県の体制にも批判が集まっています。
 農　場　名市町村殺処分期間殺処分対象数ウイルス鶏舎形式営業再開
1アレバメントカントウ水海道6/27〜6/29　3日間24,624＋開放 
2橋本農場水海道7/1〜7/7　3日間20,290−開放 
3スギヤマフアーム第１水海道7/4〜7/6　3日間23,557＋開放 
4スギヤマフアーム第２水海道7/4〜7/5　2日間16,011−開放 
5スギヤマフアーム第３水海道1/6〜7/7　2日間39,991−ウィンドレス 
6スギヤマフアーム第５水海道7/2〜7/3　2日間24,126＋開放 
7中村鶏園板東7/12〜7/13　2日間8,486＋開放11／4
8天王原養鶏園水海道8/1〜8/4　4日間35,082＋開放 
9内田養鶏場茨城8/3〜8/11　9日間114,152＋開放 
10イセファーム美野里農場（１鶏舎）美野里開始時期未定81,152＋ウィンドレス 
イセファーム美野里農場美野里監視684,142−ウィンドレス 
11イセファーム涸沼農場水戸8/29〜9/6　7日間157,824−開放 
12つくばファーム（１鶏舎）石岡8/29〜9/1　4日間100,450＋ウィンドレス 
つくばファーム石岡監視1,000,000−ウィンドレス 
13愛鶏園小川農場小川監視300,000−ウィンドレス 
14佐々木清繁小川第１・第2農場小川9/15〜9/22　5日間74,373−開放 
15立木農場飯前農場（第１）小川9/26〜9/27　2日間11,616−開放 
16立木農場飯前農場（第２）小川9/28〜9/29　2日間34,543−開放 
17立木農場飯前農場（第３）小川10/11〜10/13　3日間30,981−開放 
18石川養鶏野田農場小川10/11〜10/12　2日間24,138−開放 
19嶋津百里農場小川9/27〜9/29　3日間38,748−開放 
20コスモフーズ（小川農場）小川9/12〜9/27　10日間348,416−開放 
21愛鶏園倉数農場小川監視60,000−ウィンドレス 
22鹿川グリーンファーム小川9/27〜9/29　3日間91,987−開放 
23光来山野（第1・2）農場小川10/3〜10/4　2日間32,095−開放 
24中村養鶏場小川10/4〜10/6　3日間36,900−開放 
中村養鶏場小川監視100,000−ウィンドレス 
25コスモフーズ（筑波ファーム）小川10/11〜10/13　3日間28,433−開放 
26立木農場羽生農場行方9/26〜10/3　6日間54,894−開放 
27立木農場立木農場行方9/15〜9/26　6日間49,437−開放 
28羽生農場行方9/8〜9/13　4日間28,601−開放 
29ホウトク農場小川監視180,000−ウィンドレス 
30諏訪宏行石岡9/14〜9/15　2日間31,180−開放 
31キミシマフアーム小川11/7〜11/10　4日間76,992−開放 
32愛鶏園木部農場茨城11/14殺処分開始180,000−開放 
愛鶏園木部農場茨城監視120,000−ウィンドレス 
33森屋農場（２鶏舎）小川開始時期未定172,087＋ウィンドレス 
森屋農場小川監視781,412−ウィンドレス 
34イセファーム与沢農場小川開始時期未定113,059−開放 
合　　計殺処分３１件2,104,855 
監視8件3,225,554