
この番組は「平成17年茨城県議会を振り返って」と題して、公明党を始め、自民党、自民県政クラブ、民主清新クラブ、日本共産党の県議会各会派の代表が参加しました。
井手よしひろ県議は、来年の展望について、「地域力を強くして子どもたちの安全を守れるようにしたい」、「12月の行われる県議選に際して、一票の格差をなくす提案を3月議会に行う」などと発言しました。(発言の要旨は、「続き」をご一読ください)
この座談会の模様は、12月25日(日)午前11:00から11:45まで茨城放送(IBS)で放送されます。是非お聞きください。
平成17年の茨城県議会を振り返って
<IBS県議会広報番組の発言要旨>
<IBS県議会広報番組の発言要旨>
1.この一年はどのような年であったか?
皆さんこんにちは、公明党の井手よしひろです。
やはり今年最大の出来事は、衆議院解散総選挙であり、そのキーワードは「改革」という二文字であったと思います。
戦後60年が経過し、今まで日本を支えていた様々なシステムが限界に達したと言っても過言ではありません。
今までこうやってきたから、という先入観を全て捨て去って、新たな発想で仕事のやり方を考えることが必要です。
県や市町村の行政でいえば、指定管理者制度というあらたな制度が、来年度から導入されます。今まで、いわゆるお役所しかできなかった公共施設の管理を、民間企業やNPOなどもできるようにする制度です。
この制度によって、例えば県立のカシマサッカースタジアムの管理運営を、Jリーグの鹿島アントラーズが行うようになります。行政機関と民間企業やNPO、ボランティアなどが一緒になって、効率的で便利な、公共サービスを提供できるよう努力する時代になって来ました。地方行政にとってはおおきな「改革」であると思います。
また、お役所は土日はお休み、平日も5時には終了という常識も変えなくてはならないと思います。すでに、日立市では、土日の窓口業務を行っています。住民票などの申請や交付、税金や下水道料金の支払いなどが、いつでもできるようになっています。このように古いお役所の常識を「改革」することが必要だと思っています。
公務員は、一生懸命働いても、それなりに働いてもお給料は同じといった、今までの常識も「改革」する必要もあります。公務員の給与体系にも能力主義や成果主義の考え方を導入しなくてはいけないと思っています。
このように、平成17年は、日本の政治や行政にとって「改革」元年であったと言えると思います。
2.どのような観点で議会活動を行ってきたか
私ども公明党は、「県民の目線」と「未来志向」という2つのキーワードで議会活動を行ってきました。
政治は現実の問題点をどのように解決していくかということが、一番大事だと思っています。その現実とは、言葉を換えれば、県民一人一人の生活それ自体です。より多くの県民の皆さんと接して、そこで語られる課題や問題、そして要望などに具体的に応えていくことが議会活動のポイントです。
たとえば、乳幼児医療費の無料化拡大や発達障害児の支援センターの設置、介護予防の健康体操の普及などは、身近な県民の提案を、私ども公明党が議会の場で代弁し、実現させたものです。
また、中長期的な視点に立った「未来志向」の政策提言や具体的施策の実行も重要だと思います。
日本、そして茨城県の未来にとって、もっとも大事な政策は「少子化対策」に他なりません。日本の人口は、予測より1年前倒しで、今年から現象に転じています。
児童手当や子育て減税などの金銭面での支援や、育児休暇の拡大や保育所などの整備など男女共同参画を一層進めること、そして、男女の出会いの場所の創出など結婚の支援など、私たち地方の行政が出来ることもたくさんあります。
10年20年というスパンで、今やらなくてはならないことを、着実に進めて行かなくてはいけないと考えています。
3.知事の四選に望むこと
橋本知事が100万票を超える支持を得て、4選を果たした意義は大きいと思います。私ども公明党は、その知事に対して、来年度の予算編成で833項目にわたる要望書を先日提出しました。
その中でも、特に強調したのは、行財政改革の推進と知事の顔が見える県政の推進です。
まず、行財政改革は、待ったなしの課題です。毎年50億円近くの税金が投入されている県立病院の改革、数百億円の県民の財産が塩漬け状態になっている住宅公社や土地公社、開発公社の問題など、数十年間店ざらしにされた県政の課題に、この4年間で決着をつけて頂かなくてはいけないと思います。
そのためには様々な痛みがつきまといます。職員や従事する人の給与なども見直さなくてはならないかもしれません。負債の解消に税金を投入しなくてはいけないかもしれません。
しかし、私どもは県民与党「公明党」として、茨城の将来にためになることであれば、知事の改革を全力で支援してまいります。
二番目は、知事の顔が見える県政の推進ということです。橋本知事の3期12年の県政運営は、地味ではありましたが真面目に、着実に、県政の舵取りをされてこられてと評価しています。しかし、そのビジョンや政策が県民お一人お一人に明確に伝わっているかというと、はなはだ疑問です。
私は、9月議会で、橋本知事に、自らの主張をはっきりと県民に伝えるために、 インターネットのメールマガジンやブログを、もっと活用してはどうかと、直接提案しました。
未だ実現には至っていないようですが、困難な県政運営を迫られている今だからこそ、もっともっと、知事の声や顔が県民に伝わる県政を進めていただきたいと期待しています。
4.来年の展望
年末にきて、幼い子供たちを巡る、大変悲しい事件が続いています。
私も、常陸大宮市の少女殺害現場に、花を手向けてまいりましたが、来年こそ、地域の力で子供たちの安全を守る取り組みに、まず、全力を挙げてまいります。
先日『オールウェイズ・三丁目の夕日』という映画を観てきました。昭和30年代前半の東京の下町を舞台として描いた映画で、親と子の愛情を縦軸に、地域の人と人とのつながりを横軸に、感動的な物語がつづられていました。
この映画を観て、「子供たちの安全を守る」ためには、何よりも地域の力を再構築することが大切であることを再確認しました。地域の力の再生こそ、来年の大きな課題だと思っています。
具体的には、公明党として地域団体やNPO、ボランティアなどの子供の安全を守る活動に対して、緊急助成制度の創設などを提案しています。
話は変わりますが、来年12月には県議選が行われます。今後の県政の動向を定める重要な選挙です。
市町村の合併も大きく進み、有権者の基本的権利を守るためにも、選挙区による一票の格差を是正する取り組みが必要です。
3月議会に向けて、選挙区ごとの定数の見直しを大胆に行うよう提案してまいります。
来年もご支援のほど、よろしくお願いいたします。ありがとうございました。
皆さんこんにちは、公明党の井手よしひろです。
やはり今年最大の出来事は、衆議院解散総選挙であり、そのキーワードは「改革」という二文字であったと思います。
戦後60年が経過し、今まで日本を支えていた様々なシステムが限界に達したと言っても過言ではありません。
今までこうやってきたから、という先入観を全て捨て去って、新たな発想で仕事のやり方を考えることが必要です。
県や市町村の行政でいえば、指定管理者制度というあらたな制度が、来年度から導入されます。今まで、いわゆるお役所しかできなかった公共施設の管理を、民間企業やNPOなどもできるようにする制度です。
この制度によって、例えば県立のカシマサッカースタジアムの管理運営を、Jリーグの鹿島アントラーズが行うようになります。行政機関と民間企業やNPO、ボランティアなどが一緒になって、効率的で便利な、公共サービスを提供できるよう努力する時代になって来ました。地方行政にとってはおおきな「改革」であると思います。
また、お役所は土日はお休み、平日も5時には終了という常識も変えなくてはならないと思います。すでに、日立市では、土日の窓口業務を行っています。住民票などの申請や交付、税金や下水道料金の支払いなどが、いつでもできるようになっています。このように古いお役所の常識を「改革」することが必要だと思っています。
公務員は、一生懸命働いても、それなりに働いてもお給料は同じといった、今までの常識も「改革」する必要もあります。公務員の給与体系にも能力主義や成果主義の考え方を導入しなくてはいけないと思っています。
このように、平成17年は、日本の政治や行政にとって「改革」元年であったと言えると思います。
2.どのような観点で議会活動を行ってきたか
私ども公明党は、「県民の目線」と「未来志向」という2つのキーワードで議会活動を行ってきました。
政治は現実の問題点をどのように解決していくかということが、一番大事だと思っています。その現実とは、言葉を換えれば、県民一人一人の生活それ自体です。より多くの県民の皆さんと接して、そこで語られる課題や問題、そして要望などに具体的に応えていくことが議会活動のポイントです。
たとえば、乳幼児医療費の無料化拡大や発達障害児の支援センターの設置、介護予防の健康体操の普及などは、身近な県民の提案を、私ども公明党が議会の場で代弁し、実現させたものです。
また、中長期的な視点に立った「未来志向」の政策提言や具体的施策の実行も重要だと思います。
日本、そして茨城県の未来にとって、もっとも大事な政策は「少子化対策」に他なりません。日本の人口は、予測より1年前倒しで、今年から現象に転じています。
児童手当や子育て減税などの金銭面での支援や、育児休暇の拡大や保育所などの整備など男女共同参画を一層進めること、そして、男女の出会いの場所の創出など結婚の支援など、私たち地方の行政が出来ることもたくさんあります。
10年20年というスパンで、今やらなくてはならないことを、着実に進めて行かなくてはいけないと考えています。
3.知事の四選に望むこと
橋本知事が100万票を超える支持を得て、4選を果たした意義は大きいと思います。私ども公明党は、その知事に対して、来年度の予算編成で833項目にわたる要望書を先日提出しました。
その中でも、特に強調したのは、行財政改革の推進と知事の顔が見える県政の推進です。
まず、行財政改革は、待ったなしの課題です。毎年50億円近くの税金が投入されている県立病院の改革、数百億円の県民の財産が塩漬け状態になっている住宅公社や土地公社、開発公社の問題など、数十年間店ざらしにされた県政の課題に、この4年間で決着をつけて頂かなくてはいけないと思います。
そのためには様々な痛みがつきまといます。職員や従事する人の給与なども見直さなくてはならないかもしれません。負債の解消に税金を投入しなくてはいけないかもしれません。
しかし、私どもは県民与党「公明党」として、茨城の将来にためになることであれば、知事の改革を全力で支援してまいります。
二番目は、知事の顔が見える県政の推進ということです。橋本知事の3期12年の県政運営は、地味ではありましたが真面目に、着実に、県政の舵取りをされてこられてと評価しています。しかし、そのビジョンや政策が県民お一人お一人に明確に伝わっているかというと、はなはだ疑問です。
私は、9月議会で、橋本知事に、自らの主張をはっきりと県民に伝えるために、 インターネットのメールマガジンやブログを、もっと活用してはどうかと、直接提案しました。
未だ実現には至っていないようですが、困難な県政運営を迫られている今だからこそ、もっともっと、知事の声や顔が県民に伝わる県政を進めていただきたいと期待しています。
4.来年の展望
年末にきて、幼い子供たちを巡る、大変悲しい事件が続いています。
私も、常陸大宮市の少女殺害現場に、花を手向けてまいりましたが、来年こそ、地域の力で子供たちの安全を守る取り組みに、まず、全力を挙げてまいります。
先日『オールウェイズ・三丁目の夕日』という映画を観てきました。昭和30年代前半の東京の下町を舞台として描いた映画で、親と子の愛情を縦軸に、地域の人と人とのつながりを横軸に、感動的な物語がつづられていました。
この映画を観て、「子供たちの安全を守る」ためには、何よりも地域の力を再構築することが大切であることを再確認しました。地域の力の再生こそ、来年の大きな課題だと思っています。
具体的には、公明党として地域団体やNPO、ボランティアなどの子供の安全を守る活動に対して、緊急助成制度の創設などを提案しています。
話は変わりますが、来年12月には県議選が行われます。今後の県政の動向を定める重要な選挙です。
市町村の合併も大きく進み、有権者の基本的権利を守るためにも、選挙区による一票の格差を是正する取り組みが必要です。
3月議会に向けて、選挙区ごとの定数の見直しを大胆に行うよう提案してまいります。
来年もご支援のほど、よろしくお願いいたします。ありがとうございました。