堀江社長以下、経営トップの4人が逮捕されたラブドアは、生き残りをかけた企業再生をスタートさせました。1月24日は、堀江社長の代表権をはずし、新たに平松庚三執行役員が社長に就任しました。
[ライブドア]平松社長、堀江ワンマン経営を批判
livedoor ニュース(2006/1/24)
 前社長の堀江貴文容疑者ら4人が証券取引法違反容疑で逮捕されたことを受け、ライブドアは1月24日、堀江容疑者から代表権を外し、平松庚三・執行役員が社長(経営委員会委員長)に就任する新たな経営体制を敷いた。記者会見で平松社長は「これまでは堀江氏がピッチャーで四番バッターだった」と従来のワンマン経営を批判し、法令にのっとった健全経営への脱皮を強調した。グループ入りからわずか1年余りの“外様社長”に再建が託された形だが、株主や取引先の信頼は完全に失われており、経営の前途には課題が山積している。
 ライブドアは同日、東京都港区・六本木ヒルズの本社で取締役会を開き、経営組織の刷新を決めた。その後、都内のホテルで開いた記者会見で平松社長は「(堀江容疑者が)経営監視と業務執行を一手に握っていた体制に、結果的に問題があった」と指摘した。
(中略)
 平松社長はソニー社員やAOLジャパン社長などを経て、03年に会計ソフト販売「弥生」を設立した。ソニー時代に盛田昭夫氏や出井伸之氏の薫陶を受け、マスコミなどで「ソニーのDNAを受け継ぐ経営者」と注目されたこともある。一方、大卒後、証券会社に入社した熊谷氏は、請われてライブドアに転職。プロ野球参入騒動やニッポン放送株をめぐるフジテレビとの攻防の際は、交渉の中心人物だった。

 こうした動きを受けて、livedoorのポータルサイトでも小さな変化が見られます。24日には、トップぺージにリンクされていた堀江氏のブログ「livedoor社長日記」へのリンクが静かに消されました。そして、社長日記自体も「堀江貴文日記」と題名が変更され、ロゴも変わっていました。7000件を超したコメントが寄せられているはずですが、コメントは表示されないように変更されています。トラックバックもurlが表示され、新しくトッラクバックすることは出来ないようになっています。
堀江日記 企業としてのライブドアは、いわゆるマネーゲームでの贅肉を払拭して再生してもらいと思っています。どの部門が利益を出し、どの部門が利益が出ていないのか、しっかりとした情報開示を求めるものです。また、その資産内容も、堀江氏の資産と法人の資産に明確に線を引くことが喫緊の課題です。
 余計なことですが、イメージを一新するため、家賃が身分不相応に高い六本木ヒルズから、一刻も早く撤退することも得策だと思います。

(2006/1/25 22:30更新)
堀江氏らライブドア取締役を辞任
堀江容疑者らが取締役辞任、岡本容疑者も辞任 25日付で
livedoor ニュース(2006/1/25)
 ライブドアは1月25日、証券取引法違反容疑で23日に逮捕された前社長の堀江貴文容疑者と、取締役の岡本文人容疑者が取締役を25日付で辞任したと発表した。同社は、辞任の理由を「逮捕されたため」と説明しており、同日付で辞任届を受理した。
 両容疑者は、就任していたライブドアグループの全取締役も辞任した。
 宮内亮治容疑者も同社と関連会社の取締役を24日付で辞任している。現時点でライブドアの取締役は3人になった。