昨年(2005年)6月、井手よしひろ県議らは、残酷なシーンや公序良俗に反するゲームンフトに対しても、有害図書指定を行うよう求めました。(ゲームソフトの有害図書等の指定について)
 県では、こうした意見をもとに、慎重に検討を続けてきましたが、このほど、家庭用テレビゲームソフト「グランド・セフト・オート3」を、県青少年環境整備条例の「有害図書」に指定することなりました。
 知事の諮問機関である県青少年健全育成審議会がゲーム中の殺傷シーンの残虐性が極めて高いとして指定を答申し、県報に告示されることになりました。この指定は、神奈川県などに続いて全国5番目になります。
 「グランド・セフト・オート3」は、条例に基づき18歳未満への販売やレンタルが禁止され、店には他の商品と分けて陳列することが義務づけられます。
 有害図書指定にあまりに時間が掛かったことや、数多いゲームにどのように対応していくか、ゲームという性質上、再現性をどのように検証していくのか、など審査のシステムについても更なる改善が求められています。
グランド・セフト・オート
 このゲームソフトのシリーズは、米国ロックスター・ゲームス社が開発し、大手ゲームソフト会社カプコンが日本語版の販売にあたっています。第1作から第4作までがリリースされており、合計販売数は1000万本を超えているといわれる人気ソフトです。このゲームは、プレーヤーが町の中で銃などの武器で次々と人を殺傷していくことで得点を稼ぐもので、対戦相手の人体から血が吹き出たり、首が飛んだりする様子が極めて生々しく描かれています。
 ゲーム業界の自主規制団体CERO(NPOコンピューターエンターテインメントレーティング機構)も、18歳以上対象のゲームソフトに指定しています。