4月12日、井手よしひろ県議は、平成18年度から新たに設置された県情報化統括監(CIO)の前田正文さんと意見交換を行いました。
 茨城県のCIO制度導入のねらいは、ITに関する専門的な知識と業務改革に関する豊富なマネジメント経験をもつ専門家のノウハウを生かし、IT調達の適正化とともに、業務改革と情報システムの最適化を行うことです。
 このCIOの人選にあたっては、県は民間からの登用を図り、ソフト受託開発会社「デュオシステムズ」の事業部長・前田正文さんが4月1日付で就任しました。また、従来のIT推進室を、「IT企画室」に改組し、室長がCIO補佐官としての役割を果たす体制を整備しました。
茨城県のホームページ 前田CIOは、冒頭「一般論として茨城県のIT化の進展は、いばらきブロードバンドネットワーク(IBBN)の整備など、ネットワークの基盤整備ついては全国的にも進んでいる方であると思います。しかし、それを活用した業務に内容は、余りにも大きなシステムであり、部門毎に成り立ちも考え方も違うので、今はしっかりとすべてを勉強することから始めています。ITとは関係のない会議などにも積極的に出席して、茨城県庁の現状をつぶさに把握したいと考えています」と、就任後の率直な感想を披瀝しました。
 井手県議が、県のポータルサイトである「茨城県のホームページ」に対する所感を尋ねると、前田CIOは「トップページはきれいで、アクセスもしやすいと思う。しかし、中に入っていくと、担当課毎に統一性に乏しく分かりづらいのも事実。検索システムとの親和性も完璧ではなく、欲しい情報に中々たどり着けないのが実態ではないかと思います。ホームぺージは、県のイメージアップとして非常に重要なので、見直しを行いたいと考えています」との回答がありました。
 約30分程度の意見交換でしたが、各部門でのIT関連調達へのCIOの関わり方や、ウィルスなどのセキュリティー対策など、話題は多方面に及びました。「CIOとしてのやるべき仕事はたくさんあります。一日も早く全体感に立って、一つひとつの改善を進めていきたい」との前田CIOの言葉に、力強さを感じた有意義なひとときとなりました。