参考写真 「突然の心停止」の原因となる重症不整脈に対し、心臓に電気ショックを与えて救命するAED(自動体外式除細動器)の普及が、この4月から一歩前進しました。
 厚生労働省は4月21日に、これまで認められていなかった8歳未満の小児にも使えるように解禁しました。1歳未満には引き続き利用できません。
 心臓突然死の多くは、血管が詰まり、心臓の心室が細かく震え、ポンプ機能が失われる心室細動が原因。除細動が1分遅れると救命率が7〜10%程度落ちるとされ、AEDの普及は救命率向上の決め手といえます。
 公明党の働きかけによって、2004年7月の厚生労働省の指針で、医師や救急救命士だけでなく、一般人でも使えるようになりました。
 これを受け、公共施設やスポーツ施設などに次々とAEDが設置され、今年3月には、都営地下鉄・大江戸線の都庁前駅で駅員がAEDを使用、救命措置を行い、男性が一命を取りとめる出来事がありました。
 しかし、8歳未満または体重25キログラム以下の小児には、AEDの使用が認められていなかったため、小学校の教員からは、「緊急時の判断に迷う」などの声も寄せられていました。公明党の渡辺孝男参院議員(脳外科医)は、3月24日の参院予算委員会で、小児へのAED使用を強く求め、川崎二郎厚労相は「4月中に承認したい」との考えを示しました。
参考:AED(自動体外式除細動器)の取扱い(日赤のホームページにリンク)