茨城県教育委員会(稲葉節生委員長)は、6月27日の記者会見で、県立学校全133校に、自動体外式除細動器(AED)を9月末までに各1台設置することを発表しました。
 今後は、教職員や生徒に対してAEDについての知識や操作方法の研修を実施する予定です。
 県教委によると、県内の県立学校では、平成10〜16年度中に発生した突然死が8件あり、この内、心室細動が原因と思われるケースが平成10年度と15年度に2件発生しています。
 現在、県内の高校でAEDを設置しているのは、水戸一高、牛久栄進、下館一高の3校。小中学校では、守谷市が平成17年、市内全校に設置したほか、高萩市、取手市、東海村、五霞町、利根町でも18年中の全校設置計画が進んでいます。
 県教委では、7月6日に県教育研修センターで県立学校の教職員を対象とした心肺蘇生法実技講習会を開き、すべての県立学校から教職員1名以上を招集し、AEDの操作方法などについて説明することにしています。
 昨年行われた愛知万博では、AEDの使用によって4名の人命が救われたといいます。県立学校への配備により、県内の公共施設へのAED配置が一層進むことが期待されます。