6月6日、井手よしひろ県議ら県議会総務企画委員会の一行は、(独)日本原子力研究開発機構を訪れ、整備が進められている大強度陽子加速器(J−PARC)を視察しました。
J−PARCの建設は13年度から始まり、現在第1期分の工事の内70%の進捗率となっています。平成20年度の完成、平成21年度からの供用開始を予定しています。1期分の総事業費は、1527億円となっています。
大強度陽子加速器は、水素原子を高温のプラズマ状態にし、高い電圧を掛けることで陽子を取り出し、リニアックや3GeVシンクロトロン、50GeVシンクロトロンなどを使って、光の速度の99.98%にまで加速します。各加速器で、世界最高クラスの大強度陽子ビームを生成し、物質・生命科学、原子核素粒子、ニュートリノ、核変換の各実験施設に供給します。陽子ビームをそこに設置された標的に衝突させ、発生した二次粒子(中性子、中間子、ニュートリノ等)は各施設で最先端の実験に利用されます。
そのなかでも、物質・生命科学実験施設は、ミュオン源と中性子源からなります。加速器からのパルス陽子ビームはミュオン源の炭素ターゲットを通過し、中性子源の水銀ターゲットに入射されます。この際に、中性子源では世界最高クラスのパルス中性子強度が発生します。発生したミュオンビームや中性子ビームを用いてその散乱現象を観測し、物質科学・生命科学研究を推進することがこの施設の目的です。
中性子ビームラインは全体で23本、ミュオンビームラインは4本が準備されています。
茨城県では22億円を投下し、中性子ビームライン2本を専有して、先端技術の開発に役立てることにしています。
(写真上:リニアック加速器の建設現場を視察する井手よしひろ県議、)
参考:大強度陽子加速器(J−PARC)のホームページ
J−PARCの建設は13年度から始まり、現在第1期分の工事の内70%の進捗率となっています。平成20年度の完成、平成21年度からの供用開始を予定しています。1期分の総事業費は、1527億円となっています。
大強度陽子加速器は、水素原子を高温のプラズマ状態にし、高い電圧を掛けることで陽子を取り出し、リニアックや3GeVシンクロトロン、50GeVシンクロトロンなどを使って、光の速度の99.98%にまで加速します。各加速器で、世界最高クラスの大強度陽子ビームを生成し、物質・生命科学、原子核素粒子、ニュートリノ、核変換の各実験施設に供給します。陽子ビームをそこに設置された標的に衝突させ、発生した二次粒子(中性子、中間子、ニュートリノ等)は各施設で最先端の実験に利用されます。
そのなかでも、物質・生命科学実験施設は、ミュオン源と中性子源からなります。加速器からのパルス陽子ビームはミュオン源の炭素ターゲットを通過し、中性子源の水銀ターゲットに入射されます。この際に、中性子源では世界最高クラスのパルス中性子強度が発生します。発生したミュオンビームや中性子ビームを用いてその散乱現象を観測し、物質科学・生命科学研究を推進することがこの施設の目的です。
中性子ビームラインは全体で23本、ミュオンビームラインは4本が準備されています。
茨城県では22億円を投下し、中性子ビームライン2本を専有して、先端技術の開発に役立てることにしています。
(写真上:リニアック加速器の建設現場を視察する井手よしひろ県議、)
参考:大強度陽子加速器(J−PARC)のホームページ