参考写真 6月26日、つくばエクスプレス(TX)沿線の5市(茨城県守谷市、つくばみらい市、つくば市、千葉県柏市、流山市)の市長は、TXを運行する首都圏新都市鉄道(高橋伸和社長)に、TXの東京駅延伸等利用者の利便性向上に関わる要望書を提出しました。
 TXの輸送人員は、開業初年度の目標一日当たり13万5000人を上回り、約15万人に達しており、順調な伸びを示しています。今回の要望は、こうした流れを加速して、TXの利便性を高め、沿線各市への人口流入や企業誘致を促進するねらいがあります。
 具体的項目は、1.東京駅延伸の早期実現とプランの公表、2.列車増や終電の時間延長などダイヤ改正、3.電車内への自転車の持ち込みの3点となっています。
 TX建設費は、当初計画の1兆500億円から、2003年時点で約9400億円に圧縮され、その後も、都内のトンネル工事で出た土砂を有効利用したり建設コストの縮減を図りました。その結果、最終的には計画より1割程度少なく済み、約1000億円の余剰金が発生しています。国土交通省がTX建設促進議員連盟に提出した延伸計画案によると、秋葉原〜東京約2キロの事業費は、建設費縮減分とほぼ同額の約1000億円。工期は約6年で、TX東京駅の設置場所は、JR東京駅西側約300メートルにある丸の内仲通り地下が有力視されています。

TXの東京駅延伸等利用者の利便性向上に関わる要望書<要旨>

2006年6月28日
流山市
柏市
守谷市
つくばみらい市
つくば市

1.TXの東京駅延伸並びに東京駅延伸構想の公表
 TX沿線自治体は、東京駅延伸の早期実現を願っています。東京駅延伸の早期実現を要望いたします。
 更に、TXの啓発を目的として、東京駅延伸構想の早期公表も併せて要望します。
2.電車の増便などによる運行ダイヤの改正
 所要時間の短い快速電車、区間快速電車の利用者が非常に多い状況にあり、増便を求める声が多く聞かれます。
 更に、沿線開発地区への企業誘致や人口定着のどのためには、利便性の向上が大変重要です。
 こうした状況を鑑み、特に快速電車、区間快速電車の増便や最終電車の時間延長など、運行ダイヤの改正を要望します。
3.TXへの自転車持ち込み
 最近、健康増進レジャースポーツとして自転車の人気が高まっています。TX沿線では自転車専用道路の整備が進み、サイクリング大会が数多く開催されるようになりました。
 また、自転車は二次交通の補完的な役割としても有効な手段です。
 こうした状況の中、TXへの自転車持ち込みが可能な車両の変性が実現できるよう要望します。