「十王町のパラボラアンテナを電波天文台に」で記載したように、今年一杯で運用を終了する日立市十王町のKDDI茨城衛星通信センターの跡地を、電波天文台として活用しようという構想について、7月26日、井手よしひろ県議は県企画部県北振興室から現状報告を受け意見交換を行いました。
 以下、その内容を整理いたしました。なお、あくまでもヒアリング・意見交換の内容の概要を管理者の主観でまとめたものですので、茨城県、日立市、高萩市、茨城大学、国立天文台などの正式な見解ではありません。
KDDI茨城衛生通信センターを電波天文台に転用する計画について(県企画部県北振興室との意見交換メモ)
1.現況の認識
参考写真●KDDIの基本的な考え方
 本年12月に業務移行することから、土地及び建物については、早期に処分する意向である。その方法については、跡地利用者に対し、無償で譲渡することを考えている。
 なお、譲渡の時期及び条件については、跡地利用者と相談のうえ進める。
●茨城大学及び国立天文台の考え方
 KDDI茨城衛生通信センターのアンテナ(32m)2基を国立天文台が電波望遠鏡として活用し、茨城大学と共同研究により天体観測(10万倍、ハッブル宇宙望遠鏡と同等)を行うことを検討している。
●地元の考え方
(ア)高萩市:高萩市側には中央局舎等施設が数多くあり、維持管理など高萩市単独での受け入れは困難であると考えている。
(イ)日立市:維持管理費等の課題はあるが、無償譲渡を受け入れることは可能であると考えている。なお、日立市側には進入路がないため、受け入れにあたっては、高萩市と共同で考える必要がある。
2.電波天文台として活用するための課題
◆土地及び建物の無償譲渡後に発生する維持管理費
◆具体的な土地利用計画が不明確
◆どこ(誰が)が計画の推進役、調整役を務めるか

 以上のような意見交換結果を基に、8月上旬に茨城大学の関係者と県企画部の代表者との会合を調整することにしました。日立市に新たな夢のある事業をスタートさせるために汗を流したいと思っています。