参考写真 8月12日午後、新盆の挨拶のため常磐道を日立南太田ICから日立北ICまで利用しました。通常、15分程度の利用区間が、45分も掛かる大渋滞となっていました。お盆の帰省ラッシュが要因のようですが、なぜか中央ICを抜けると、渋滞は自然に無くっていきます。中央ICで高速を出る車はほとんどありませんので、一連のトンネル群による圧迫感や不安感により、慣れない運転者のスピードが無意識に落ちるためかもしれません。
参考写真 約19キロの短い間に長短12本のトンネルが連続するこの区間は、“魔のトンネル区間”とも呼ばれています。この「日立トンネル群」では、今年になって、交通死亡事故が多発しています。7月時点で早くも3件の事故が発生し、児童を含む4人が事故死しました。
 県警高速隊によると、日立市滑川町の鞍掛トンネル内で1月、乗用車が壁に衝突し男性が即死。常陸太田市真弓町の日立トンネル内で4月、逆走してきた乗用車が大型トラックと正面衝突、2人が死亡。同じ日立トンネルで7月、トラックが乗用車に追突し弾みで壁に衝突、トラックに同乗の小学6年生が車外に放り出され即死。3件とも上り線で、2件は深夜と早朝に発生しています。
 日立南太田〜日立北IC間は、最長2.4キロや最短99メートルのトンネル12本と高架橋15本が連続しています。トンネル出口の横風や路面の変化、明暗の激変で一瞬視界を失うブラックホール現象など、ドライバーはトンネル特有の悪条件に繰り返し悩まされ、運転には細心の注意が必要です。さらに、この区間は制限速度が80キロに抑制されています。スピードの出し過ぎは特に危険ですし、トンネルの恐怖感から必要以上に遅い速度で通行することも、かえって危ない場合もあります。流れに乗った冷静な運転が必要です。