参考写真 橋本昌県知事は、9月1日の定例記者会見で、2007年4月から県庁舎内を全面禁煙にする方針を明らかにしました。
 現在、茨城県庁では、舎内に4カ所の喫煙所が設け、それ以外の場所を禁煙にする完全分煙を実施しています。来年4月からは喫煙所を撤去し、庁舎内を全面禁煙にします。喫煙は、庁舎外の敷地内に喫煙所を設け、そこだけで許されます。
 県保健予防課によると庁舎内禁煙は他に全国で9県が実施しており、庁舎を含めた敷地内完全禁煙は長野県だけです。県は今月を循環器疾患予防月間と定め、毎週水曜日を庁舎内の禁煙デーとし、喫煙者に禁煙を呼びかけています。来月以降は毎週水曜日と金曜日を禁煙デーにする方針です。
 橋本知事は当初、「喫煙は個人の嗜好の問題」として、完全禁煙化には異論を唱え、2004年には、2100万円を投入して喫煙室を整備しました。しかし、県民の脳血管疾患や心疾患による死亡率が全国で上位にあり、県庁は率先して禁煙を進めるべき出たとの県医師会などの声を受けて、禁煙化に方針転換した模様です。
参考:茨城県庁の分煙化に反対/完全禁煙を要望